定量的に捉える
今、『ドリル6&7』を改訂中ですが、先生方に伝えたいことがあります。
『ABACUS6』の乗算(2桁×2桁)は、とても難しいと思っていませんか?
「特にP17以降!」
これは誤答が多いから難しいと判断していませんか?(感覚で判断!)
そこで、2桁×2桁の4パターンの作問を数値(確率)に表してみると、難しさの要因が見えてきます。これを※定量的な捉え方といいます。
※何かの性質を数字にして、その数字をモノサシの上に置くこと。
2桁×2桁は、九九の積、分子積、部分積が複雑に絡み合っています。更に乗加位置が九九の積によって異なります。そこで、九九と分子積(パターン4)を一度バラバラにして、頻度と誤答の確率をデーター化すると、「どのパターンの組み合わせが難しいのか」が分析できます。
たくさん練習をしなくても、数理的に原理・原則が理解できれば、乗加法則は意味記憶として保持でき、適応的熟達者になれるのです。
「珠算を定量的に捉える」とは、「むりなく・かくじつに」計算が習得できるということです。
「お分かり頂けたでしょうか?」
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