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養育格差社会

『児童心理学 1月号』より

欧米の家族が夫婦のつながりが強いのに比べ、わが国では親子、特に母子のつながり中心であり、しかも、不安傾向が強く、できる限りのことを子どもにしてやりたいという意識が強いのがわが国の母親の特徴である。このような密着した母親の子どもへの関わり方が、決定的に子どもに影響を与えていると思う。

親の養育態度で人生が決まるともいえるのだ。これを「養育格差社会」という。

★ 問題のある家族・親子関係で育てられる子どもたち

家庭自体は安定しているものの、共感能力の低い親であったり、過干渉であったり、何らかの期待や強い思い込みによる関わりであったり、逆に不安が強くておろおろしながらの子育てであったり、溺愛しすぎで何でも子どもの要求をかなえすぎたりする親である。

このような親に育てられると、子どもは委縮した子ども、こだわりの強い子ども、不安の強い子ども、他者に過敏に反応する子ども、自己中心的な子どもに育ちやすい。長じて、ひきこもりや、社会不安障害(対人不安の強い子)になりやすい。今や登校拒否は、90%以上が「家庭問題」とされている。

塾の講師といえども、子どもの心が理解できるように努め、知識とスキルだけにとらわれない教育を目指して行きたいと思う。

最近の講習会は、「認知心理学」に重きをおいているので、是非とも講習会へ足を運んで欲しい。

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