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表象について

一般的にうさぎの名前は知っていても「うさぎ」と読めるのは、4歳児では5割程度である。

「う/さ/ぎ」の3文字をそれぞれ音節といい、特に最初の「う」が一番初めにくる音節であることを理解できないと文字は読めるようにならない。

さらに文字が読めるようになっても、文字が書けるようになるのは、更に1年を要する。

数は0~9の10個の数字を組み合わせて読むので、文字より簡単に読めるようになるが、数の認識(数観念等)は文字より抽象的なので逆に難しい。

したがって、計算は文字(数字)が読め、書けるようになっていなければできないということになる。「読み・書き・そろばん」は発達の順番と捉えてもよいということなのだ。

人間は暗闇の中でも「りんご3個」を心の中(表象)で文字や絵で描くことができる。

つまり、表象ができない前に計算をいくら教えても、「計算の意味の獲得」は無理ということである。

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