度量衡(どりょうこう) ③
江戸時代は江戸と京都に秤座(はかりざ)・枡座(ますざ)が作られ、秤や枡の製造や販売はそこでしか許されず、そのために枡の大きさや重さの基準はほぼ統一された。
明治になると、度量衡の製造は地域ごとに一器一人の免許制になり、度量衡器の検定が始まった。さらに、明治24年(1891)には度量衡法は、法律によって国際的な基準のメートル法が使用できるようになり、尺貫法と両方の単位が使われるようになった。
※メートル法(メートルとキログラムを基礎とした単位系)
その後、政府は尺貫法をやめて度量衡をメートル法に統一しようとするが、尺貫法保存運動が起き、この統一案は延期された。
最終的には、昭和34年(1959)一般の商取引で、昭和41年からは土地建物で尺貫法の使用が禁止され、漸く日本のメートル法が統一された。
現在は平成4年(1992)の計量法改正により、国際単位系(SI)に統一されている。
写真は館長の秤屋健蔵氏(本名は小林さん)です。
40年以上にわたって世界各地で収集した1万点の秤が収蔵されています。
私自身は昨年の3月に行ってきましたが、残念なことに今年の3月に閉館されました。
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