乗加法則を統合的に考える
『テキスト』のかけ算は、「新頭乗法」(片落とし)の算法を使っている。
例えば、2×98の場合、「2を払った隣から2×9の18を布数して、次に8のところに、2×8の16を加える」という、九九の積によるアルゴリズムによる計算方法である。
ところが、42×94のような2桁になると通過率が下がる。これを防ぐには、はじめから「分配法則」と「分子積」をしっかり理解させることが大前提である。
もう一点は、2桁の九九と1桁の九九を統合させること。これにより、乗加位置の意味が鮮明に理解できるようになる。
つまり、2×4=8を 2×4=08と考えさせると、2×4の8は、自然に「1こ飛んで右」に布数できるようになる。
珠算は古くからの算法による拘りがあるが、基礎的な学習段階では、算法よりむしろ数理的な考察を重視した方が、計算はよく分かるのである。
このことを指導者が理解しなければ、子どもの能力を開発することは非常に厳しいと思われる。
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