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2013年7月

広島県本部講習会

平成25年度、最初の本部講習会が無事終わった。

今年も昨年同様、広島からスタートしたので、だんだん「夏=広島」というイメージが定着してきた。人間(恒温動物)は冷感を学習できるので、暑いことは問題なく、普段通り講話は上手くできた。

さて、今回は『暗算3冊』+『ABACUS6~7B』(6冊)を、どう4時間にまとめるかがとても難しかったが、『テキスト』は一本の線で結びついているので、初めに何を講話するかで「全てが決まる」と言ってもよい。

珠算の先生は、「暗算=珠算式」と思っていないだろうか?

算数の暗算は、珠算式暗算のような「数図」は使わない。これだけでも大きく違っている。さらに「命数法」を基に「分子積」を使って筋道を立てて数理的に導いている。

「命数法」と「分子積(分配法則)」は、『ABACUS』も同じ展開をしているので、算数の暗算は全く違和感なく同化→調節できるようになる。(これは正直凄いことだと思って欲しい。)

「命数法」と「分子積」は、めちゃくちゃ重要なのだ!

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計算の本質を分らせる

今日から25年度の本部講習会と全国大会に向けて準備を開始した。

先ずは、28日の広島本部講習会。この日は超ー久しぶりに『暗算』の講義がある。確か10年前に千葉県で講話した記憶があるが、今回は自分の知識量も10年前より増えているので、いろんな角度から暗算を検証してみたいと思っている。

昔は「暗算ができるから頭がよい」と、よく巷で囁かれていたが、最近は「創造力があるから頭がよい」ということをよく耳にする。

暗算は人間の一部の「技の極み」なので、計算の本質をつかんでいるわけではない。つまり、計算の見方を変えたり、計算の意味を膨らませることはできないのである。

1学年で「十進位取り記数法」と「合成分解」が分からない児童が沢山いるが、これは、学習と発達の不一致である。この2点を計数そろばんを使ってしっかり学習すれば、計算の本質が頭の中で自然に芽生えてくるのである。

つまり、そろばんを使って基本をしっかり学習した方が、計算の本質は理解できるのである。

「自然に芽生えてくる」 

実に素晴らしいことではないだろうか!

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平成25年度SSKCLUB全国大会

7月6日(土)、SSKCLUB全国大会(東京渋谷)が開催された。今回は過去最高の108名の参加があり、総会・講習会(時計・ドリル4,5)共に非常に内容の濃いものとなり、無事終わって安堵しているところである。

全国大会は1年に1回であるが、日頃から会の運営や講習会をしっかり行っていることが重要である。時の流れは過去から現在、未来と継続しているので、自分自身の「節目」を意識して定めておくことも大切であり、この節目がないと「三日坊主」に終わってしまう可能性が強まる。

今年の「育成プロジェクト」は、全国大会において11名の申請(締切)があり、これも1年間「レポートを書いて提出」という約束があるから、必然的に勉強の意欲が増すわけである。

人間は「不満が多くなると愚痴も増える」ので、毎日、仕事ができる喜びに感謝することが大切である。

「人は心で動く」 全国の講話でしっかり教えたので、1年間頑張って下さい。

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乗加法則を統合的に考える

『テキスト』のかけ算は、「新頭乗法」(片落とし)の算法を使っている。

例えば、2×98の場合、「2を払った隣から2×9の18を布数して、次に8のところに、2×8の16を加える」という、九九の積によるアルゴリズムによる計算方法である。

ところが、42×94のような2桁になると通過率が下がる。これを防ぐには、はじめから「分配法則」と「分子積」をしっかり理解させることが大前提である。

もう一点は、2桁の九九と1桁の九九を統合させること。これにより、乗加位置の意味が鮮明に理解できるようになる。

つまり、2×4=8を 2×4=08と考えさせると、2×4の8は、自然に「1こ飛んで右」に布数できるようになる。

珠算は古くからの算法による拘りがあるが、基礎的な学習段階では、算法よりむしろ数理的な考察を重視した方が、計算はよく分かるのである。

このことを指導者が理解しなければ、子どもの能力を開発することは非常に厳しいと思われる。

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