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2013年4月

十進位取り記数法

幼児から珠算教育を習うことが果たしてよいことなのか?

親は1学年に入学したら算数ができてほしいという願いから、珠算塾へ入学してくると思われるが、それに反した指導をすれば、親の気持ちを裏切ることになる。

児童も意味が分からない計算を強いられてはたまったものではない。

幼児期にそろばんを習うと、1学年の算数で教えられる「相対的な10」を理解しないままに「構成的な10」を指導される。

ところが「10が1こだから 十の位に1を入れて」「10から3をひくから 10はらって7いれて」と言われても、教えてもらったことがないことをいきなり言われても「理解できるわけないじゃん!」となる。

こんな行き当たりばったりの指導をして「幼児教育」と称するとは何事だ?これでは単に「幼児にそろばんを教えているだけ」に過ぎないのではないか!

「五珠1個で5・・・」 これが分からないから計算ができないのである。そんなふざけた珠算人には、「計数そろばんを使いなよ!」と声を大にして言いたい。

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検査中

4月14日の香川県本部講習会において、『文字』と『KIDS1』を講話した。現在塾では、年長児に具体物・数・助数詞の検査をしている。

例えば、犬・猫・かき・なすなどを計数した後に数字、助数詞を用いて言葉を作らせる。

このように、分離された要素を集め、言葉と数がセットで構成(概念行為)されると、算数と国語が一体化され学習できる。

つまり、算数力は国語力が伴っていないとダメということである。したがって、計算力や暗算力が向上しても、意味(国語力)が伴っていなければ、算数はよくならないということになる。

幼児期に計算を教えるならば、数と言語を強化した方が1学年の算数は簡単にできるようになる。十進位取り記数法も数を構成できればOKで、計算力は必要ない。

『文字テキスト』を五十音の練習と捉えていると非常にもったいないので、考え方を改めて指導してほしい。これは、著者の願いである!

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講習会で感じること

もう20年も講師業をしていると、聴講者の反応で講話内容を変えることができるようになる。

それと同時に、講話しながら受講者の態度も、実はじっくりと観察している。どういうことかというと、受講者一人ひとりが講習に注ぐエネルギーの出し方等をよく観察し分析しているのだ。

一言でいうならば、「エネルギーの無い人ほど愚痴や言い訳が多い。」ということだが、同様に、児童でもやる気のない時は、愚痴や惨めさを訴える。

これと同じ状態の先生がいるとしたら、はっきりいって指導者としての資格は無いに等しい!

講習会に参加するには、『テキスト』の使用が条件であることは言うまでもない。ここが欠けていたら、講話の内容は、はっきり言ってチンプンカンプンだろう!

『テキスト』を作った人間が語る講話は、誰より詳しい内容を話すのは当たり前のことである。したがって、指導力を高めたいなら講習会に参加すること!

以上!

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岐阜県本部講習会

朝、高山は雪だった。(!!!) 高速道路もチェーン規制があって、先週は地震、今回は雪と、まーっ自然現象に出鼻を挫かれた感じである!

ただ、昼から雪も止み、晴れ間がのぞく天気となって無事講習会も終わることができた。

今回は『ABACUS6』と『わり算2』であったが、特に『ABACUS6』のかけ算は、算数教科書でも分子積を重視しているので、この点を指導時に絶対に見落とさないようにして欲しい。(重要!)
つまり、406×7(写真参照)は、6×7+400×7と分配法則を用いて捉えさせることが大切ということである。
さらに248×30は、248×3の10倍として計算させていることも、見落としてはならない留意点である。

このように考えると、従来の珠算のかけ算は、分配法則や関数的な捉え方などの指導は一切行わず、九九の積だけを意識させ、「乗加法則」のみに拘って、調教の如く学習量を増やしてマスターさせるだけであった。

はっきり言って、これではあかん!こんなお粗末な指導では、「かけ算の意味が、珠算で一致することなどは、絶対に有り得ない!」ということを証明しているようなものである。

今日はこの点を重点にして講話したわけだが、実践に活かせるか否かは指導者の手腕に掛かっている。

これで3週続いた講習会も終わった!ホーッ。

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3週目の講習会

今月は東京・香川・岐阜と3週続けて講習会が組まれている。明日の岐阜(高山市)が終われば少しは楽になる。今日は明日に備えて高山に入っているが、雨も降ってかなり寒い。まだ桜が咲いているということは、富山より寒いということなのか?

今、ホテルでこのブログを書いているが、何事も備えあってこそもの事は上手く行くのではないだろうか?また、何かを得るには何かを捨てなければならないことがあるが、珠算教育もここまで極めてしまうと、もう捨てるものなど全く無くなってしまう。つまり捨てるものが無いということはブレることも無い、迷うことも無いということだ!

明日は参加者が少ないが、少ない方が逆に緊張する。これも「よし」である。

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10倍概念

児童を教えていると以外に0の誤りが多い。誤差の場合を考えると、10と100でも実際の答えはめちゃくちゃ違っているので、「答えに0が無い」だけでは済まされないのである。

そろばんは0が消えるので、2×333と20×333のように、そろばんに布数された数は、両者とも「666」としか見えない。だからといって「定位法」を早い時期に教えると、算数における「10倍概念」の芽を摘んでしまう恐れがある。

22×333は、「乗加法則」と「分配法則」が確立していないと、計算の意味は理解できない。『テキスト』は、2×333・20×333と分配法則を使うことで、10倍概念も同時に理解できるようになる。

この10倍概念が理解できるようになれば、やがて関数的な捉え方に拡張できる。指導者が誤答を出さないようにと短絡的に考えて、手っ取り早く考えて定位法を教えてしまえば、そろばんは完全に「手動式計算機器」になってしまう。

「算数に役立つそろばん」と唱えるならば、定位法は早くから教えないことが鉄則である。そんなことより10倍概念をしっかり教えれば、小数にも分数にも使えるようになる。

何事も概念の育成を誤ってはならない!

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文字と分類

数(かず)の認識は、例えば「5匹の犬」ならば、「犬」と「5」の要素が同時に把握できなければならないが、数(すう)の認識は、「5」だけを引っ張り出して捉えなくてはならないので、幼児には非常に難しいものである。

これを克服するには、色々な具体物を計数して抽象(共通なものを捉える)しなければならない。つまり、計数そろばんに布数すれば、必然的に抽象できるようになるので、実の所、計数そろばんは凄い教具なのである!

この時に忘れてはならないのが、「犬」と「5匹」、「花」と「5本」というように、分類と対応がきちんと定まっていなければならない。また、「大きい」「好き」「かわいい」という属性を捨象できなければアウトであろう。

『テキスト』は、いろんな検査をして制作したものだから、幼児の発達に合わせて指導すれば無理なく理解できるようになる。

写真は現在検査中の教具であるが、『KIDSテキスト』はこのような試行錯誤から明文化されていくのである。

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集合の大切さ

一般的に物は分類して、同じ仲間に集めることができる。これは算数でも同じである。犬や猫は動物の仲間で、にんじんやじゃがいもは野菜の仲間とされる。

次に、犬やにんじんにはそれぞれ量が伴って、3匹・5本という数(かず)が生まれる。これが集合数であるが、集合の数の概念は、「1から5までの自然数」と「2でわりきれる(偶数)整数」の集合が基になっている。つまり、1から5までの数の認識と、20までの数の中で2でわりきれる数が主となって展開していくわけである。したがって、5や10の合成分解は、集合を伴って扱うことが非常に大切になることは言うまでもない。

また、2こずつ集めることや2こずつ分けることは、かけ算・わり算においても倍数・約数の可逆的な立場からの導入はこの数しかない。したがって、『テキスト』は2の数を非常に大切に扱っている。つまり、35×7より12×4、15÷5より8÷2を基に展開した方が自然に理解できるのである。

集合の概念を獲得する前に、数字を使ってトレーニングした計算を早い時期に学習することは非常に危険である。作問は単なる数字並べではないので、これを考えず作られた計算では、四則計算の「意味」は理解できないのである。

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香川県本部講習会

14日の朝、播磨灘付近で大きな地震が起き、香川県の講習会開催を心配したが、余震もなく快晴で清々しい気候の中、無事終わることができた。

今回は、『文字』と『KIDS1』『分類』であったが、この3つはとても深く結びついているので、このテーマの選択は大正解であった。

講話の内容は、「国語」と「算数」の関連性を1時間、残り3時間で具体的な『テキスト』の使用法へと進んだ。

花や動物は、数える時、「1ぽん、2ほん、3ぼん」「1ぴき、2ひき、3びき」と助数詞が変化していく。「ぽん」・・・半濁音、「ほん」・・・清音、「ぼん」・・・濁音と、音声認識の点に於いても非常に難しい。

さらに日本語特有の拗音・促音・長音と、単語によってさらに細かく振り分けなければならないので、助数詞の認識もさらに難しくなる。

上記のこともふまえ、『文字テキスト』P1は、清音で2文字の単語で構成している。身近にあるモノから概念を引き出していくことは、学習心理上においても重要である。さらに、P2ではP1の単語を、おはじきを使って座標的に捉えさせることもできる。

『文字テキスト』を、単に五十音の練習と考えたら大間違いである!

単語を理解することで、さらに量が捉えられるようになるし、これが「定量性」へと繋がっていくのである。

今回の講習会は、完全試合に近い出来だったと自負している。やはり、近隣遠方に関係なく、積極的に講習会に参加することを奨める。

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栃木県本部講習会

爆弾低気圧が通過する中、東京国際フォーラムで行われた「栃木県本部講習会」が無事に終わった。前日は雨と風が午後から強まり講習会が心配であったが、朝はその心配も吹っ飛び、逆に爆弾晴天となってしまった!

講習は『ABACUS7A・B』がテーマであったが、今回は2桁×3桁、3桁×2桁の計算のプロセスを「相対的な大きさ」と「構成的な大きさ」の意味と対比しながら進めた。また、わり算もかけ算の可逆的な部分を重視して、「もどし算」「九立商」をいかに算数と融合するかに重点を置いて講話した。

今まで多くの珠算人が苦労して教えていた「もどし算」と「九立商」も、SSKCLUBのテキストで指導すれば、算数の筆算とも融合され、今では誤答する児童が極めて少ないことに吃驚するのではないだろうか!

時代が変わって、そろばんの就学年齢が下がっている以上、指導者は教材の選択と指導力を習得しなければ、塾の発展などあり得ないことだ。

いくらフラッシュ暗算が凄いといっても、ひき算・かけ算・わり算・小数・負の数の対策は無いのが現実だし、事実、かけ算、わり算で困っている児童はこの世に沢山いる。この児童を救済しなければ、珠算の社会性は極めて乏しいものに終わってしまう。

SSKCLUBの会員であるなら、この点をふまえて今後の講習会に臨んで欲しいものだ!

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準備開始

3月31日をもって、3年間務めた町内会(1年町内会長)が終わった。この3年間、町内の行事は講習会と重なることもあったので非常に辛かったが、無事に終わったことで、4月からは本部講習会に専念し100%の力を発揮できるようになった。(正直、本当に気持ちが楽になったというのが本音。)

今月は3週続けて講習会があるが、『会報』の原稿・印刷・製本・発送もあるので、今日から早速、封筒・宛名貼りの準備に入った。

特に、14日の香川県本部講習会では、『文字』と『分類』を上手くマッチさせて講話したいので、早速新しいパネルと教具を制作している所だが、講習会は当日講話することより、与えられた時間内で準備することの方が、実ははるかに神経を使う。

この前準備さえ上手くいけば、後は話すだけ。この点に関しては、20有余年も講習をしているので、スタートすれば自然と頭の中に原稿が下りてくる。ただ、新しいネタは、既存の原稿と上手く融合しないとアウトなので慎重に臨む。

4月、社会一般的に新年度と称すこの月から多忙であることは、ある意味しあわせなのかも知れない。

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