富山県本部講習会
日曜日に富山県本部講習会が開催された。昨年は前日に雪が降って寒かったが、今年は富山といえども暖かかった。
今回は池田美智子先生のブログにも紹介されているように「シェマ」についても講話した。
『メートルものがたり』、『メートルワールド』の共通点は「単位の換算」である。形式的に1m=100cm 1L=10dL と教えても、その量がイメージされなければ大きさ(量感)は捉えられない。例えば、コンビニで1Lや0.5Lのジュースを見て表示を見ないと量が分からないということだ。
そろばんは「教具性があるから、そろばんに布数すれば換算がよく分かる」と言っても、それは、量(外延量)がイメージできなければ話しにならないことである。
牛乳パックや1mの物差しは、具体的な大きさを表しているので物的シェマという。しかしいつまでもそれを見なければ、単位の換算や加減算ができないと小数へ上手く拡張することはできない。
つまり、潜在的な量の認識(内的シェマ)から離れて、そろばんや数直線を使って思考的(観念)に抽象化することが大切であるということだ。それを外的シェマ(形象-直観的モデル)に上手く調節させていくことが指導者の仕事である。
※内的シェマ+外的シェマ→内的シェマと循環していく。(プラスの働きをするシェマの場合)
具体物→そろばん→数字への流れは、分離量も連続量も同じである。したがって、連続量も分離量と同じように「数(量)」から導入しなければ、単位の換算・計算は上手く処理できない。
そろばんに布数すると「単位の換算がよくわかる」というのは、教材を通して検査をしなければ結論づけれるものではないと思う。
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