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2012年12月

KIDSパズル

『KIDSパズル 解説&解答書』P18に、図形の概念は「対象概念」「操作概念」「関係概念」が挙げられる。『KIDSパズル』は、「正方形・長方形・三角形」のものを中心に展開していくので、「対象概念」が主な扱いになる。ただ、「大きさが変わっても正方形に変わらない」という変数的な捉え方もある。

図形と数には、一見関係性がないように思われるが、「もの」を中心に展開していく点は、数と共通している。「さん」や「ご」と、いくら言葉で説明しても量が見えているわけではない。これと同じように「しかく」「さんかく」も形が見えているわけではない。したがって、幼児期は対象となる「もの」に触れさせることが、一番の学習効果となる。

珠算式暗算もそろばんを対象としているから、計算が成立するのである。ところが、ものの形や大きさが変わっても「3」という数を認識したり、「三角形」と捉える操作概念は、数学的思考力が必要となるために、幼児では「四珠そろばん」では無理がある。

つまり、これは「五珠」だけが関係概念を含んでいるからである。

このように考えると、数と図形を切り離して捉えるより、「数学力」という枠組みで捉えた方が、はるかに幼児は賢くなるだろう。

『KIDSパズル』~『ABACUSパズル2』は、目に見えない思考的なエキスが一杯詰まっているので、その点を考えて指導することが、真の指導力となるだろう。

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会報34号

平成25年1月発行の『会報34号』が完成した。先生方には1月5日頃に届くように、これから発送準備に入る。

今回も瀬川・島本・今井先生のご尽力もあり、素晴らしい出来となった。また、今更言うまでも無く、原稿を提供して頂いた先生方の学習意欲、深さから確実に指導力は向上していると思った。

また、今回の会報から表紙を見て頂ければ分るが、「新・イラスト」が挿入されている。ここも注目して頂きたい。

何事も目標を持って生きて行けば、必ず愚公移山になれるという証しだろう。その逆に学ぶ事を怠れば自然に淘汰されていく。つまり、仕事に刹那主義は止めた方がよいということだ。

我々は子どもを教えているわけであるから、先ず、子どもの幸せを最優先に考えなければ成りたたない。教育という分野は、一般的な大人の世界の考え方では通用しない仕事であることを理解して欲しいものだ。

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算数と国語

一般的に算数と国語の相関係数は、0.7程度ある。この0.7は、1を最高値としているから、かなり高いと思ってよい。

つまり「算数ができる児童は、国語もよくできる」ということだ。算数力が高くなれば当然国語力もUPしてくる。これは、思考力の論理から考えても当たり前のことだと思う。

もともと、数字は記号であり、言葉であるから、数や式を読み取れる能力は、国語力に他ならない。ましてや文章問題などは、文章を要約しなければならないから、かなり国語力を要する。ただし、いくら要約できても、「この文章が、かけ算なのか、わり算なのか」の判断は、計算の意味をしっかり理解していなければならない。このように考えると、珠算を算数化した方が学力が上がるし、珠算の理解も高くなるわけだ。

そこで、『文字テキスト』を文字の練習と考える(使用)より、単語として確立して指導した方がよい。さらに文章化することで、飛躍的に国語力と算数力がUPされる。

幼稚園には「幼稚園教育要領」があるが、その中でも思考力や判断力・表現力を養うことを挙げている。これは「算数で養う」と述べているわけではない。つまり、国語を通しても構わないということであろう。

以上の観点から、KIDSは国語力も養いながら、数観念を育成することが望ましいということになる。

国語=算数 算数=図形 図形=国語 → 図形の認識は国語力も関係しているということになる。したがって、「これは正方形・正三角形」という捉え方(言語化)ができないのは、むしろ国語力の欠落だと思われる。

人間形成の立場から教育を捉えると、計算オンリーでただ速く計算ができるように鍛えあげるより、SSKCLUBの方がはるかに実り多い教育ということになる。

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岡山県本部講習会のお知らせ

日時   平成25年2月17日(日) 午後1時~5時(受付 12時30分)

会場   岡山県国際交流センター 5階 会議室(1)

      ℡ 086-256-2905

       http://www.opief.or.jp/oicenter/access.html

テーマ  1年生算数とテキストの関連    KIDS&ABACUS3 ドリル解説

会費   会員 3,000円  会員外 4,000円 (当日会場にて徴収)

定員   50名(定員になり次第締め切り)

準備するもの

① 小学校1年生算数教科書(地元の小学校で使用している教科書)

② KIDSドリル

③ ABACUS3ドリル

④ KIDS・ABACUS3ドリル解説書

※ ①の解説は、平成26年度の全国大会で講演予定ですが、今後の本部講習会で講話する予定はありません。

★ お問い合わせ・申し込み先

池田たか子 090-4500-4257

瀬川真司  090-4890-0389

E-mail  segashin@joy.ocn.ne.jp

申し込み締め切り日  平成25年1月17日(木)まで

 

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時計

来春発売予定の『時計』の表紙(ゲラ)ができた。このように具体化してくると、発売がまた一歩近づいたと感じる。

今は最終検査途中であるが、1月下旬に終了後、『解説&解答書』を書き始める。

時計は日常生活でも大切で、速さ距離とも関連する。六十進法の時計を制すれば、必然的に数直線も理解が深まる。

正直1年以上の歳月をかけた「時計」であるが故に、SSKCLUBオリジナル教材であることは言うまでもない。つまり、世の中の教材と類似しないということだ!

これから数か月、さらに検査を重ね、期待に応えられるような教材にして誕生させたい。

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年末に向けて

12月9日(日)の滋賀本部講習会が終わると、次は『会報』の発送の準備に入る。現在、瀬川先生に頑張って制作して頂いているので、完成を待ち遠しく思っている。

毎年、一所懸命勉強している先生が増えているので、確実にSSKCLUBのレベルは高くなっている。最近は「学習会」も充実しているので、できる限り沢山の先生に声をかけ、自分の持っている知識は仲間に伝えてほしい。

来年は、「学習会の充実」をテーマに進めて行きたいと現在計画中である。先生のレベルが上がれば、比例して児童のレベルも上がる。

当たり前のことだが、児童の幸福が世の幸福に繋がることを、大人はもっと強く認識しないとだめだと思うのである。

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文字&算数

12月9日に開催される「滋賀本部講習会」で、「文字テキスト」の講話がある。一般的に文章問題が分からないのは、「計算の意味が分からない」ことが一番の要因であるが、その他に挙げるならば、「読解力」であろう。これは、「算数と国語の相関は高い」という点に於いてもまず間違いない。

現在、幼児を対象に「文字」と「国語」の関係を調べているが、いずれこの検査内容が生きて『テキスト』になる可能性があるので、今から非常に楽しみである。

勉強は習慣づけや、好きな学問に遭遇すると続けられる。つまり、これが勉強のコツである!このコツを覚えると、無理なく確実に頭の中に入り込んでくる。

もっと言えば、学生時代より今の方が、遥かに頭が冴えている気がする。(!!)

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