KIDSパズル
『KIDSパズル 解説&解答書』P18に、図形の概念は「対象概念」「操作概念」「関係概念」が挙げられる。『KIDSパズル』は、「正方形・長方形・三角形」のものを中心に展開していくので、「対象概念」が主な扱いになる。ただ、「大きさが変わっても正方形に変わらない」という変数的な捉え方もある。
図形と数には、一見関係性がないように思われるが、「もの」を中心に展開していく点は、数と共通している。「さん」や「ご」と、いくら言葉で説明しても量が見えているわけではない。これと同じように「しかく」「さんかく」も形が見えているわけではない。したがって、幼児期は対象となる「もの」に触れさせることが、一番の学習効果となる。
珠算式暗算もそろばんを対象としているから、計算が成立するのである。ところが、ものの形や大きさが変わっても「3」という数を認識したり、「三角形」と捉える操作概念は、数学的思考力が必要となるために、幼児では「四珠そろばん」では無理がある。
つまり、これは「五珠」だけが関係概念を含んでいるからである。
このように考えると、数と図形を切り離して捉えるより、「数学力」という枠組みで捉えた方が、はるかに幼児は賢くなるだろう。
『KIDSパズル』~『ABACUSパズル2』は、目に見えない思考的なエキスが一杯詰まっているので、その点を考えて指導することが、真の指導力となるだろう。
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