チップと十進位取り記数法
23をそろばんで表す場合、そろばん珠を2こ(十の位)、3こ(一の位)と布数すれば簡単にできる。しかし、記数法は相対的な数が根底にあって成り立っていることをしっかり指導しないと、形式的な知識だけで終わってしまう可能性が高い。
『KIDS4』で「チップ」を使って、記数法を学習するが、はじめから10ずつの束(束の原理)を作る幼児はいない。もともとは、計数から派生した以上、チップをバラバラに数える方が自然である。家庭でも当たり前のようにバラで計数しているはずである。
それを拡張して記数へ導くには、算数上の手続きを無視してはならない。ましてや、そろばん珠2個と3個で23と無理に教えても、量感が伴わなければどうにもならないだろう。
チップは、相対的や構成的に捉えられる最高の教具である。チップを使って数を拡張すれば、年長児でも楽々100が理解できるようになる。
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