小数計算
例えば 2+0.3や0.3+2のような、整数と小数が混ざったたし算やひき算は誤りが多い。大人にとっては簡単そうだが、児童には小数の位が難しい。つまり、小数には分離量が伴っていないため、0.3は3に見えて(分離量化)、実は3ではないことが難しい。
一般的に珠算の小数計算には、加減算を教えず、乗除法を教える。これは「計算の意味」より重大な「数の意味」を教えないということに等しい。
数の意味の中には、当然、数の構成、数の大小、数の順序性が含まれている。その意味を理解した後で、合併や分解が成り立っている。つまり、数の意味を理解できたならば、小数の加減法をしっかり定着させることが、逆に小数の意味が還元されるのである。
ただ単に「たし算」「ひき算」という考え方はやめた方がよい。むしろ「加減算」として可逆性を含めて学習した方が、今後の小数の乗除法にもプラスに働く。
そろばんを使って、簡単な小数の加減算を学習することに大きな意味があるので、間違えて暗算で指導しないことが重要である。
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