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メートル法

全国大会で講話した『メートルワールド』に関連した内容が、全珠連の『珠算春秋』に掲載された。【上垣 渉先生(岐阜聖徳学園大学教授)】

単位の換算に関する問題で、「4km25mは何mですか」という問題では、多くの子どもが「425m」と答えるのです。このような問題も、そろばん上に4km25mを置いてみれば、百の位が空位になることは一目瞭然であり、4025mが正解であることがずぐに理解できます。
一般的に、小学校で学習する一番大きい単位は「キロ」であり、一番小さい単位は「ミリ」であって、その間には十進法にしたがって10倍ずつ大きくなるという仕組みになっています。現在使用されている国際単位系(SI単位系)における「SI接頭語」のうち、キロからミリまで用いて、メートル、リットル、グラムを一覧表にすると、下のような法則性に構成されていることがわかります。(以下略)

確かに4km25mは、425mの誤答が多いということは『メートルものがたり』でも証明されている。ただ、そろばんに布数しなくても、4km=4000mという「単位の換算」と数の構成がしっかり定着していれば、確実に誤答は防ぐことができる。

したがって、4km25m→4km+25m→4000m+25m→4025mと、構造を理解していることが重要で、さらに「メートル法」で数量関係を伴ってくるわけだから非常に難しい問題に化ける。

算数でも誤答が多い「単位の換算」、「メートル法」を教えられる『テキスト』を、どう捉えるかは、今後の珠算界の明暗を分けることに直結する気がしてならない。

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