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数の抽象化

幼児期は「数え足し」と「数観念」の混合時期である。したがって、計数そろばんで数を合併させた後は、計数そろばんの数を読み取らせないと、数え足しから脱出することが難しくなる。

例えば、トランプカードから「合わせていくつ」と発問しても、視覚が優先するから、図柄を数え足して答えるのが殆どである。つまり、数え足しで解答が得られるならば、「合併」の意味は理解できないということだ。これでは、合成分解の良さを理解できないわけだから、それを使うことも面倒になるだろう。

合併は分ける意味を伴っているから、必然的に分解も理解できるようになる。したがって、この学習の大切な順番を間違えると、数観念の獲得はさらに遠のくわけである。

『テキスト』の問題を解かせても、指導者が数え足しに注意を怠ると、計算そろばんの長所が消えてしまう可能性がある。解答は、くれぐれも布数した数を読み取っているかどうかを、再度確認して欲しい。

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