三重県本部講習会
日曜日に開催された三重県本部講習会は、例年と比べ4倍の参加者となった。やはり名古屋から30分の距離は集まり易いということだ。
今回のテーマの『ABACUS6』は、2桁以上のかけ算の要であり、『ABACUS7A・7B』は、2桁以上のわり算と「もどし算」と「九立商」を初めて習うことから、非常に大切なテキストであることは言うまでもない。したがって『6』『7』を上手く通過できないと、今後の珠算の学習進度は著しく低下してくる。
一般的な「学習を沢山積めば上手くなる」という考えは、ここでは通用しない。
むしろ、構造を理解した方が珠算は上手くなる。早くはじけることと、誤答をしないことの因果関係はない。つまり、因果関係が無ければ「算数」では無いということになってしまう。「算数」で無ければ、数理的な考察も要らないから、やはり「訓練」で覚え込ませるしかないだろう。
算数の筆算でも「もどし算」や「九立商」は含まれているが、これは、かけ算から展開して、この意味を明確にしてからである。
この矛盾点をどう捉えるかは自由であるが、算数と融合した方が理解が早く、適確に処理できるようになるならば、指導(教材)を改めなければならないだろう。
SSKCLUBの会員が普段から感じている「今までと違う」感覚は、別に驚くことでもない。むしろ、それに気がつかないことに嘆くべきである。
2学年でもスラスラ分かる計算とは、やはり量より質である。この質とは、「指導者と教材の質」であることを理解して欲しい。
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