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2012年6月

愛知県学習会

今日、愛知県学習会があった。テーマは「割合」だ!

割合が難しいのは、2つの量を比較することから、どちらが「基準量」か「比較量」なのかという判断である。この時、基準となる量が「1」となる。「1」という捉え方は、確かに児童にとっては難しいが、実は「かけ算」も「わり算」も「1つ分」「いくつ分」という意味を教えている。「1つ分」が「基準量」、「いくつ分」が「何倍」と、それぞれ拡張されるだけのことである。

これを児童に定着させるには、一貫した流れ(スパイラル)が無ければ、いくら頑張っても簡単に割合を定着させることは難しい。一般的に割合の定着率は3割程度だから、教材や指導者の能力が問われることは言うまでもない。

計算オンリーの珠算教育で割合を理解させることは、不可能に等しいだろう!せっかく計算力があるのに、これは勿体ない話である。

0.3が30% 0.3が3割 だから 30%は3割というのは、0.3の中間変数をしっかり理解していなければならない。したがって、『小数1』『分数1』テキストは重要な学習となる。

形式的な割合だけを教えても、構造が理解できなければ、速さ・比例・比には繋がらない。この点を考えると、整数→小数→分数の意味・仕組みを教えることは、難しい計算を処理できる能力より重要だと思う。

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メートルワールド

来月開催される「全国大会」の準備を開始した。

今回の内容は、今までの『テキスト』の中で一番難しいと思うので、この点を意識して講習に臨んで欲しい。メートル法は、長さ→面積→体積の関連(組立単位)の認識が難しく、それを言葉で表現することは不可能に近い。そこで、授業にあたり、事前に教具等を制作しておくことが大切であろう。

また、『テキスト』の問題も解いておくことが重要であることは言うまでもない。指導者が難しいと思われる箇所は、児童も難しいと感じているところだ!

P9あたりからは、特に仕組みを理解させないと正答は得られない。

人間が定めたことは、必ず正答があるが、それを理解するのは逆に難しい。

メートル法を制すれば、連続量を制することになる。この点をしっかり認識した上で、今後『メートルワールド』の講習を受講して欲しい。

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茨城県本部講習会

今期最後の茨城県本部講習会が無事に終わった。

講習会の前に少し時間があったので、茨城県リーダーの小沼先生に「予科練平和記念館」を案内してもらった。若い人には「予科練」とは何のことか分からないだろうが、ネットで検索してもらえば分かるのでご覧下さい。

自分は親から戦争のことを聞かされている年代なので、少しは理解できる。しかし、資料や映像を目にすると、戦争の罪は大きく、改めて命の尊さを感じた。

さて、講習会についてだが、今回の会場は写真のように段式になっているので、上段にいる先生の顔が見えなかった。したがって、前の席の先生を中心に講話するようになってしまった気がするが、これも前列に着席した先生方にとっては良い経験である。

10年前の本部講習会は、予算が無い上に参加者も少なかったため、塾を借りて講話することも多かった。色々な条件が整い、快適に講習会が行えるようになったことも、SSKCLUBの会員が増えた証かもしれない。

茨城県の先生方、参加された先生方、ありがとう。

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数観念の獲得

幼児が数観念を獲得することは、簡単なことではない。1,2学年で「算数ができない」と言われている児童は、ほとんどが数観念の未獲得によるものである。つまり、数観念の獲得ができない限り算数が成立することは無いと言うことだ!それだけ大切な数観念を簡単に考えている指導者がいるとしたら、算数の落ちこぼれは、むしろ「落ちこぼし」となるだろう。

計数そろばんで具体物の数を布数することで、抽象的具体物+抽象的具体物となる。これは指を使う計算と同じだから比較的簡単である。しかし、ここからが問題で、数字+抽象的具体物、数字+数字、数字+数詞、数詞+数詞、と複雑に絡み合うことで、突然意味が分からなくなってしまう。

最後は、「言葉の暗唱」へ向かう。これはもうドラマの台詞のようなものだから、意味が分からなくても鍛えれば答えられるようになる。

「これで 数観念が獲得した」って!と思っているのか?

「こんな数観念があるわけないだろう!」

幼児には、先生は絶対的支援者であり、指導が上手いか下手かは分からない。それを『テキスト』と計数そろばんを使えば、今まで有り得なかった数観念の獲得が容易になる。ただし、これは『テキスト』上のことだけ!むしろ、それがどんなメカニズムであるかどうかを理解していなければ、あらゆる問題に対応はできない。

プロならば、その点も含めて指導できるようになってほしい。

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SSKCLUBブログ4巻 発行

全国大会で発売する『SSKCLUBブログ4巻』が完成した。

ブログは継続して書くことが難しいと言われているが、正直、自分も書くことが苦手なので、毎回プレッシャーを感じていることは確かである。また、最近は前回書いたことが重複することもあるので、「申し訳ない」と思うこともある。

『SSKCLUBブログ』も4巻まで書いてくると、こなれた感じになるが、自分の知識をストックできるので、やはり今後も続けたいと思っている。今回は172ページと量も多いが、ほとんどが教育について書いたことに一番満足している。

教育はモノ売りと違って、「育てる」という楽しさがあるが、根底には「人が困っているもの」に着目しないと、教育といえ淘汰されてしまう。ましてや従来の指導方法では、それが時代の流れから大きく外れているので、改めることは今更言うまでもないことである。

歴史は、過去・現在・未来と繋がっているものだがら、今われわれが目指している教育が将来「どえらいことだった!」となることもある。

この点に関しては、社会に貢献できる者でないと実現は不可能であろう。

全国大会の準備も大詰めになって、担当県の先生は忙しいと思われるが、あと少し頑張ってほしい。大会が始まれば、あとは「まかしときゃ!」で終わりますよ。

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ご意見

先日修了した「KIDSテキスト解説書」のご意見が保護者様から返ってきた。

「いつも●●がお世話になりありがとうございます。体験の時の渋っていた姿がウソの様に毎回楽しみに通っています。
授業の内容は目からウロコの事が多く、感心するばかりです。
この様に『解説書』があると、とても分かりやすくてありがたいです。
今後の●●の成長がとても楽しみです。
宜しくお願い申し上げます。

幼児期は、色々なことを吸収できる時である。この時期に「覚える」ことだけに捉われると、思考力は伸びない。また、「思考力」を習得させるにも発達段階を考慮した、正しい手順が必要となる。

計数そろばんやパズルは、思考力を高める上での貴重な原動力である。なぜならば、このような学習の積み重ねで、どんな場面でも思考力を生かすことが可能となるからだ。

教育は、子どもの芽を摘まないように配慮することも大切なことである。この点においても、保護者様の信頼に応えられるように日々精進したいものである。Dsc_0028_1_2

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誤答を生かす

そろばん塾は「時間を計って採点する」というイメージが強い。その証拠に入学者のお母さんが揃って「今のそろばん塾は昔と違うんですね」と言うが、それは『テキスト』を見てからのこと。

一般的には昭和時代からの学習法は基本的に変わらない。これだけ世の中が変ったにも関わらず、そのスタイルが変わらない方が、逆に凄いことかも知れない。

入学したての児童は、まだ暗算を学習するまでに至らないので、『かけ算2』の差を間違えることもある。しかし、九九の構造(分配法則)をマスターすれば、差の問題も一気に分かり始める。つまりこれが、求残が求差に還元できるチャンスということだ。

つまり計算力が乏しい時こそ、法則は重要になり、児童も自らそれを学ぼうとする動機づけが身につく。このような学習は、従来の指導法では有り得ないことであるが、指導を変えれば可能である。

「誤答は×」 という考えから「誤答は◎」という発想こそが、SSKCLUBの真髄なのだ!

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三重県本部講習会

日曜日に開催された三重県本部講習会は、例年と比べ4倍の参加者となった。やはり名古屋から30分の距離は集まり易いということだ。

今回のテーマの『ABACUS6』は、2桁以上のかけ算の要であり、『ABACUS7A・7B』は、2桁以上のわり算と「もどし算」と「九立商」を初めて習うことから、非常に大切なテキストであることは言うまでもない。したがって『6』『7』を上手く通過できないと、今後の珠算の学習進度は著しく低下してくる。

一般的な「学習を沢山積めば上手くなる」という考えは、ここでは通用しない。

むしろ、構造を理解した方が珠算は上手くなる。早くはじけることと、誤答をしないことの因果関係はない。つまり、因果関係が無ければ「算数」では無いということになってしまう。「算数」で無ければ、数理的な考察も要らないから、やはり「訓練」で覚え込ませるしかないだろう。

算数の筆算でも「もどし算」や「九立商」は含まれているが、これは、かけ算から展開して、この意味を明確にしてからである。

この矛盾点をどう捉えるかは自由であるが、算数と融合した方が理解が早く、適確に処理できるようになるならば、指導(教材)を改めなければならないだろう。

SSKCLUBの会員が普段から感じている「今までと違う」感覚は、別に驚くことでもない。むしろ、それに気がつかないことに嘆くべきである。

2学年でもスラスラ分かる計算とは、やはり量より質である。この質とは、「指導者と教材の質」であることを理解して欲しい。

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第59作 時計

来年の5月発売予定の第59作 『時計』の執筆が終わった。これから検査と修正を繰り返して発売する予定である。『時計』は、2学年を対象に1学年~3学年までの時計の範囲を、伊藤流にアレンジしたものである。

1学年~2学年の中には、「十進位取り記数法」が理解できない児童がいるが、これが理解できない児童が「六十進法」を理解できるとは思えない。今回は、時計と数直線の学習を多く取り入れてあるので、構造から理解できるのではないかと思う。

とりあえず1年間、児童の様子を眺めていきたい。

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