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栃木県本部講習会

桜が満開となった東京から新幹線で宇都宮へ向かった。車窓からは、「男体山」がまだしっかり雪化粧をしている。いつも見ている富士山とは違った味があって少し感激した。

さて、今回の栃木県本部講習会だが、参加者が30名を超えたのだから、先ずは大成功だったと思う。特に栃木県のリーダーの横須賀先生の姿が印象に残り、今後の成長が楽しみである。「ありがとう」

講習内容は、一言で言えば、「かけ算オンパレード」である。かけ算は、たし算から拡張された「同数累加」によって位置が決まる。この同数累加の役割を果たすのが『かけ算1』である。

また、かけ算はわり算と「可逆」の関係(□×3=12 3×□=12)にあり、その可逆のパイプ役が『かけ算2』となる。つまり、『かけ算1』と『かけ算2』の役割は全く異なっている。かけ算のテキストが、ただ単に「九九の練習テキスト」と思ったら大間違いである。九九の練習だけならば、わざわざテキストを作るわけがない。

もう一点、珠算人にありがちな「九九=かけ算」という考えも改めてもらいたい。最悪の状態は、たし算の計算ができないのに「九九を覚えさすこと」だ。九九を唱えさせて記憶させるのは、意味が分かっているわけではないから、「手続き記憶」に他ならない。つまり、意味を教えるに値しない段階ということである。

講習ではかなり厳しいことを話すが、児童が迷惑するような指導は断固として行ってはならない。これに反論するならば、まずその根拠が聞きたいものだ。

SSKCLUBの会員も300名、1000教室になったわけだから、いつ何時に全国のどこから自塾への問い合わせがくるかもしれない。会員の皆さんには、その自覚を持って日々の指導に従事してほしい。

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