« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月

計算のきまり 解説&解答書

今回、『計算のきまり 解説&解説書』の改訂をした。(5月1日より改訂版を発売)

今年の岡山県や富山県本部講習会で講話した実践指導の内容を追加したので、今後、テキストを購入する時に検討して頂きたい。

われわれ珠算人が思う「計算のきまり」は、計算の順序を正しく理解して答えることを目指すが、本来の計算のきまりとは、式を考え、作るところから始まっている。この時、解は一つとは限らないことをきちんと認識させることが、計算の法則をより身近なものにするポイントである。

形式的なドリルは書店で数多く販売されているが、それで算数がよくできるようになったと聞いたことは、まず無い。

これに加え、ネットでもドリルの多用が親子関係を壊すとコメントされているが、これは当たり前である。与えられた計算を繰り返し強要されれば、誰だって嫌になるにちがいない。いや、嫌にならない方がおかしい。

このような点もふまえ、「計算のきまり」は、珠算とは違った観点で捉えられる画期的なテキストである!と認識して欲しい。

Dsc_0004_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

第58作 メートルワールド

5月1日から発売される『メートルワールド』と『解説&解答書』が完成した。書き始めから約1年を要したが、完成したことは、正直いって嬉しい。

『メートルワールド』は、今年(香川県)の全国大会で講話するが、全国大会や来期予想される本部講習会の前に、必ず問題を解いて臨むことが重要である。

昨年発行した『メートルものがたり』との関連性が高いが、『メートルワールド』は、6学年対象なため、トータルな解決力が無いと、正直いって厳しいと思われる。したがって、『テキスト』と『解説&解答書』を照らし合わせながら予習をしておくことが一番である。

これで2学年~6学年まで、算数シリーズが一本の線で繋がったわけである。あとは指導者が一本の線で結れた学習形態で指導してくれることを願うだけである。

人を教える職業に就いた以上、覚悟して学ぶ。

これは当たり前のことであることを、しっかり再認識して欲しい。

Kkk_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

大阪府本部講習会

日曜日、今年度から本部講習会の開催が決まった「大阪府本部講習会」が無事に終わった。初めての開催にも関わらず、大成功に終わって何よりです。

今回は久しぶりの「KIDS」ということで、封印していたものを紐解いたような気持ちではじめたが、『パズル』に関しては、今後改訂する内容(別資料)を提示して解説をした。自分で作った『テキスト』でも、スッキリしないところは多々あるが、正直、そのスッキリしないのが何なのかが分からないこともある。ところがこれが「ある日突然」、湧き出てくるから自分でも「!!!」である。

以前から幼児教育に関して「数を認識(数観念)させれば計算は自然と分かるようになる。」と述べてきた。今回はこの、「数をどのように分からせるか?」について、具体例を示しながら、『KIDS2』のはじめに出てくる「1~4」までの数などで講話した。

確かに数そのものは、3より1の方が少なくて簡単であるように思えるが、数詞を付けた数(かず)となると、1より3の方が断然分かり易くなる。

例えば、1ぽん、1ぴき、1さつの助数詞をつけると、数詞の「いち」が「いっ」に変化する。ところが、3ぼん、3びき、3さつは、助数詞をつけても、数詞の「さん」は変化しない。

したがって、基数詞(集合数+数詞)までを含めて数を展開すると、「3→2→4→1」の順番に難しくなる。そろばんは、基本的に集合数や順序数や基数詞、序数詞は不要であるから、「そんなことどうでもいいじゃない?」と思うかもしれないが、指導者がこの認識では珠算と算数の融合は成し得ない=算数にはならないということになる。

この辺りをよく考えて、今後の指導に役立てほしい。

Dscn1524

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

かけ算九九

一般的に1学年から入学した児童に、珠算塾ではどのように九九を教えているのだろうか?九九を表記したモノを与えて唱えさて覚えさせているのだろうか?または何度も書かせて覚えさせているのだろうか?正直自分にはその実態が、さっぱり分からない。

はたして本当に、「九九は唱えられるようになればOKなのか?」

確かにかけ算の計算は九九を使うが、かけ算に入った時に九九の仕組みを理解していた方が有利に展開できることは言うまでもない。とは言え、仕組みが理解できても正しく早く九九で処理できることも大切である。

つまり、仕組みも理解できて、九九の答えもスラスラ答えられることが一番良いことになる。『かけ算1』『かけ算2』を学習すれば、九九の仕組みはさらに深く理解できるようになる。ただし、定着については個人差があるし、「6×7」「7×8」などは誤答もあるので、定期的に検査をして誤答の修正や定着を図った方がよい。間違って覚えたモノを学習すれば、負の転移が増すので、どんどん修正が難しくなる。

だからといって、九九を暗唱させる必要は全くない。これは数詞を風呂場で唱えさせるようなもので、唱えることが同時に記数法が分かるかと言えばそうではないことと同じである。

暗記の時点でも、必ず式を付けて理解させないと、計算する時に視覚的な能力が発揮できなくなる可能性が高くなる。

九九を答えた後に、再度答えを隠して唱えさせると、書字と音声が一致するようになる。特に九九を習いはじめた頃は、書字と音声のバランスが悪いので、この点を見逃さないように指導することが大切である。

Dsc_0004

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

メートルワールド

『メートルワールド』の最終校正も終わり、表紙の色も決った。58作となれば、どうしても同色系になるが、今回はあえて今までとは違った色にした。

『解説&解答書』も現在校正中なので、5月1日に『テキスト』と一緒に発売できると思う。

それにしても、今回は検査、検査で1年の月日を有してしまったが、たぶん「メートル法」の問題としては、この世に類を見ないものだと自負している。

検査で分かったことは、メートル法の理解・定着は、算数教科書だけでは難しいということだ。SSKCLUBの児童は、日頃から10倍概念を小数や割合でしっかり教えているので、メートル法も同化できる能力を発揮兼ね備えている。つまり、スパイラルな学習がなければ、6学年と言えども難しいのである。

『解説&解答書』においては、メートル法の仕組み等をかなり記載したので、難しい内容となっているが、指導者であるならば必ず内容を理解し克服して欲しいものだ。

これで全国大会が待ち遠しくなった。まだ、申し込みをしていない先生は、大至急申し込んで下さい。宜しくお願いします。

Dsc_0002

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

ABACUS2Aと2B

4月になって、新入生は「合成分解」が満開状態になる。ここを上手く理解しなければ、そろばんは使い物にならない。特に1学年は、指導者も神経を使うところだが、これは昔の話!SSKCLUBで学ぶ1学年において、合成分解が分からない児童はほとんどいない!

運珠法を使うと、2+3、3+3、20+30を全て「5入れて2をはらう」と指導する。2+3=5と解答して、3+3が分からなくなる。これは一体なんだろう?ひょっとして、「合成は5と答えればよい」と思い込んでいるのだろうか?確かに昔は、3+3の答えを「5」と解答する1年生が非常に多かった。結局、分かっていないということになる。

『ABACUS2A』は、1+4・2+3・3+2・4+1型の計算しか含まれていないので、従来の珠算教材と大差は無い。ただし、「運珠法」は使わず、全て数理で処理するように作問してある点は違っている。

ところが、『ABACUS2B』になると、『2A』で培った数理的知識を構造的に捉えるように作問してあるので、従来の珠算教材とは全く異なる。

写真は、現在1年生の児童(KIDSから入学)だが、全く問題なくスラスラ理解している。数観念や数理的な考察力を習得すると、1学年でもこんなによくできるようになる。

運珠法は、確かに形式的演繹法であるから、3学年以上では理解できても、1、2学年では無理である。仮に1割の児童ができたとしても、9割の児童が分からなければ、社会では「アカンでしょう!」となる。

つまり、「手続き記憶」のような珠算より、「意味記憶」を伴った指導の方が、トータルで考えれば近道なのである。

Dsc_0001

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

育成プロジェクト

第1期「育成プロジェクト」も5月20日(日)の岐阜県本部講習会が最後となる。第2期生は5月頃募集をかける予定であるが、第2期生は役員の参加もOKとしたい。

昨日、千葉県の池田彰子先生の栃木県本部講習会のレポートが届いた。彼女はいつも講習会の翌日に提出してくるので、どんな脳をもっているのか一度見てみたい。

まもなく『会報32号』が届くが、今回のプロジェクトの凄い原稿がビッシリ詰まっているので、必ず読んで頂きたい。

人間は動機づけが大切になるので、講習会に参加したり、レポートを書くことは重要であることは言うまでもない。また、講習会で学んだことは、塾の繁栄に直結するわけだから、誰に遠慮もすることもないし、もっと率直に述べるなら「これぞ自由な世界!」なのである。

組織に振り回されていると、嫌なこともやらなくてはならない。会員は全てオーナーである以上、自分の意思で行動することが大切である。人の顔色を伺って行動していたら一人前のプロにはなれないと思う。

とにかく良いと思ったことは真っ直ぐ貫いて行動しよう!そこから必ず道は開けるものである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

栃木県本部講習会

桜が満開となった東京から新幹線で宇都宮へ向かった。車窓からは、「男体山」がまだしっかり雪化粧をしている。いつも見ている富士山とは違った味があって少し感激した。

さて、今回の栃木県本部講習会だが、参加者が30名を超えたのだから、先ずは大成功だったと思う。特に栃木県のリーダーの横須賀先生の姿が印象に残り、今後の成長が楽しみである。「ありがとう」

講習内容は、一言で言えば、「かけ算オンパレード」である。かけ算は、たし算から拡張された「同数累加」によって位置が決まる。この同数累加の役割を果たすのが『かけ算1』である。

また、かけ算はわり算と「可逆」の関係(□×3=12 3×□=12)にあり、その可逆のパイプ役が『かけ算2』となる。つまり、『かけ算1』と『かけ算2』の役割は全く異なっている。かけ算のテキストが、ただ単に「九九の練習テキスト」と思ったら大間違いである。九九の練習だけならば、わざわざテキストを作るわけがない。

もう一点、珠算人にありがちな「九九=かけ算」という考えも改めてもらいたい。最悪の状態は、たし算の計算ができないのに「九九を覚えさすこと」だ。九九を唱えさせて記憶させるのは、意味が分かっているわけではないから、「手続き記憶」に他ならない。つまり、意味を教えるに値しない段階ということである。

講習ではかなり厳しいことを話すが、児童が迷惑するような指導は断固として行ってはならない。これに反論するならば、まずその根拠が聞きたいものだ。

SSKCLUBの会員も300名、1000教室になったわけだから、いつ何時に全国のどこから自塾への問い合わせがくるかもしれない。会員の皆さんには、その自覚を持って日々の指導に従事してほしい。

Img_2062

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

児童の心理状態

一般的な就学児童を持つ保護者に「そろばん塾は、どんなところ?」と問えば、「そろばんを使って計算問題を解く」というイメージだろう。したがって、SSKCLUBの指導内容を知らないで訪問してくると、ほとんどの保護者様が「今のそろばんは昔と違っているんですね!」と驚く!
これは『KIDSテキスト』や『算数テキスト』を見てそう感じるのだろう。『ABACUS』については、基本的にはそろばんなので、そんなインパクトは少ないと思われる。

実際、児童は『算数テキスト』をどう捉えているのだろうか?学習塾のように全ての単元を教えているわけではないので、気持ちはかなり楽であろう。また、算数の要の単元を主に学習するので、学ぶにつれ数学力の幹が太くなっていくことを体感してくる。

心理学で言えば、算数は「部分強化」で、そろばんは、全てを指導することから「全強化」となる。『算数テキスト』は、次に何を学ぶのか不定であるので、「不定率強化」が増し、ワクワクするのである。実際に「わかる・できる」という成果が上がれば、さらに次も学びたい気持ちが働く。

大人でも旅行やギャンブルは、「不定率強化」が増すので、行く前も楽しくなるわけであろう。

ワクワクするような授業を展開するには、ワクワクするような『テキスト』が無ければ実現できないであろう。後は指導者が「感動力」を身につけることのみである!

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

新学期

春休みも終わり、新入生の授業が始まる。毎年、新学期に期待する気持ちは分からんでもないが、それは普段の指導がしっかりできているかどうかで決まるものである。

SSKCLUBの入会は誰でもOKだが、『テキスト』をきちんと使うことや、継続して講習を受けるなどという条件を絞り込めば、その確率はかなり減るのではないだろうか?

指導者が自分の指導に不満や不安を持ち始めたり、児童が上手く育たないようになると、「自らの愛を放棄する」ようになる。この不満は誤りで、実は社会の「ニーズ」に適合していないことを早く理解した方がよい。

自分の中のニーズが満たされなくなると、ますます負の指導から抜け出せなくなる。一番怖いのは、自分では一所懸命指導しているつもりでも、「社会のニーズ」と食い違っている現実に気がつかないことである。これにより、ますます混乱が生じてしまう。さらに、『テキスト』を使っても上手く指導ができないとなると、感情が抑圧されて暴走し始めるので注意した方がよい。

『テキスト』は、3年過ぎれば、ほぼ一通り指導が終わるが、一流のプロを目指すならば、あと7年間は修行した方がよいだろう。

どのような腰構えで指導や講習会に臨むか、じっくりと考えて新学期をスタートして欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »