問題解決学習
かけ算九九をいくら覚えても、それをどこで用いるかが分からなければ、かけ算をマスターしたとは言えない。また、『かけ算テキスト』ならばかけ算、『わり算テキスト』ならばわり算という固定した考えで判断するのもよくない。
『パズルテキスト1』でも、かけ算を使うところは沢山ある。九九に関しては、家庭でも母親が覚えさせることは可能だが、果たしてそれを使いこなせるか?は疑問である。九九は計算処理の為ではなく、あらゆる場面でも使えるようにしておかないと、問題は解決できない。(問題解決学習)
「二一が2」「二二が4」と覚えさせることに意味が無いとは言わないが、2×1=2 2×2=4と「乗数が1ずつ増えると積は2ずつ増える」という定義の大切さと、次にそれを用いる場面を作ってあげないと、かけ算の意味を理解することができない。
また、かけ算の便利さを理解させることも重要である。かけ算を習い始めの頃は、たし算(同数累加)と相互干渉を起こすので、しっかりとした意味づけで指導することは、更に大切となる。
そろばんは九九を覚えれば計算ができるという認識があるが、計算ができることと計算がわかることは同じではない。計算が分からなければ、問題を解決することは不可能ではないだろうか?
まもなく新学期が始まるが、かけ算は慎重に指導するようにお願いします。
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