2桁のわり算
『ABACUS7A』264÷22のような除数が2桁の計算を教える場合、この先に出てくる「還元算」と「九立商」を、上手く統合できるかどうかが実はとても大切な指導ポイントである。
つまり、264÷22の計算からしっかり仕組みを教えることが重要だということだ。264÷22の前に、かけ算からわり算を導いているが、それはわり算がかけ算と可逆的な関係にあるからで、22×10(22円のモノを10個分の代金) 22×11・22×12と展開しているので、解答後「10、11、12と増えると、答えはいくつずつ増えるか」と質問することがポイントとなる。
さらに、264÷22→264-22×12と「かけてひく」※(かけ算はかけてたす)と展開されることから、かけ算を意識させることも大切である。そして、264÷22=12の解答後、22×12=264の図を提示すれば、かけ算とわり算の仕組みが一目瞭然となる。下手な言葉で操作ばかり拘ると、指導者自身が何を言っているのか分からなくなる。
わり算という「数と計算」だけに止まらず、「数量関係」を上手くかみ合わせると、一気に理解し始める。これが、珠算と算数の融合というものだ。
写真は本日2学年の児童が解答したものだが、ちゃんと22ずつ増えていることを理解してくれた。
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