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学習の味わいとは

乳児がものを口にするのは、人間は五感から物事を理解するメカニズムがあるからであろう。(感覚運動)幼児になっても、まだその名残があることから、幼児にものを教える場合も五感を大切にしなければならない。視覚や聴覚は遠くにあるモノを認識できるが、味覚は「体験性」のものであり、尚且つ、味わうことは精神的行動の兆候であり、発達的には精神的な人間形成の第一歩となる。

ある有名な料亭の主人が、「ものの味わいが判る人は人情も判るのではないのかと思いやす。人が働いてくれるということ、この情愛がわからん人々が多いさかいね。」と述べたという興味深い話がある。

サルトルも「認識、それは眼で食べることだ」という言葉を残している。

ものを食べたり・見たり・聞いたり・触れたりすることは、幼児期には重要な発達要因となる。したがって、「計数そろばん」「チップ」「パズル」を、見て動かしたりする行為は、知能の発達に欠かせない学習となる。ただ、幼児の能力は個人差があるので、見なくても「言葉」で通じる場合もある。この点については、指導者の判断が非常に重要になることは言うまでもない。

『KIDS』を学ぶということは、「よく咀嚼して味わう」ということと同じであろう。

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