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注意と興味

そろばんの指導者は、往々にして「注意して計算しなさい。」という言葉を連発するが、この注意とは、「数字の読み違い」や「珠の弾きそこない」のみに限定した声掛けである。

子どもも先生から「注意して計算してね。」と言われれば、この点に関してはかなり集中すると思われるが、注意しても同じ間違いを繰り返す場合もある。

例えば「合成分解」「定位法」などは、法則を間違って理解すると、どんなに注意をはらっても、誤答は一向に減らないだろう。だが実際にそろばんが上手くなるには、注意することより、むしろ『正しい法則を理解させること』の方が大切なのである。

この法則を理解させるには、児童が『分かる喜びを見出し、興味をもってくれるような指導を心掛けること』で、SSKCLUBの会員も「学ぶ」ことから「興味」が湧き出し、講習や指導が楽しくなっていくが、正にこれと同じ原理であると思われる。興味を持たせながら指導することは、多元的なので非常に難しいと思うが、ただ漠然と「注意しなさい。」という一元的な指導法を慎めば、児童の能力は今よりずっと多元的に開花する。このコツを掴めれば指導は一層楽しくなるし、学ぶ側も同様の波長をもって、生き生きと授業に臨むようになる。

2012年はそんな授業形態を目指し、是非とも『良い先生』になってください。

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