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幼児教育について7

幼児は「方向性」が低いが、これは何も鏡文字や左右だけではない。例えば「6」を布数する場合、計数そろばんでは下から上に珠を6個動かせばよいが、そろばんは、5は上から下へ珠を1個、1は下から上へ珠を1個動かすことになる。つまり1と5が逆の動きになる。

幼児の方向性の認識は、一般的に7,8歳児と逆の形態が働いているので、「入れる・はらう」という珠の動きが、1珠と5珠について再構成しなければ理解できないわけである。このように、幼児に「そろばん」を使用することが、果たしてどれだけ高いハードルなのかという点を分析していくとよく分かる。

大人の思考が通用するのは、やはり2学年以上からであり、幼児は計数そろばんで学習した方が、むしろ早く発達すると思われる。最後は「意味の構造」が理解できなければ、そろばんは「条件づけ学習」に陥る可能性が高くなるので、この点を十分認識してほしい。

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