幼児教育について3
『KIDS1』は、「数概念」を中心に編集されている。この分類は学者により異なることもあるが、『SSKCLUBテキスト』の構成は、「分類」「対応」「順序づけ」の3つを概念と位置づけている。
※「合成分解」「数詞」「数唱」「計数」等は数観念としている。
概念の中で一番最初に学習するのは「分類」である。特に珠算では、この分類が今後の合成分解や法則には重要な鍵を握るので、しっかり認識させることが大切である。例えば5・6歳あたりの子どもは、ヘビを「むし」と誤答することが多い。しかし「ヘビとセミは同じなかま」と質問すると、「ちがう」と答えることもある。このように解答が二転三転することは非常に多い。
これは論理的に分類しているわけではなく、直観的な図式でみているからである。ものの概念も、大人のように抽象および一般的な性質で捉えていないので、自分の働きかけや感情、意欲感が左右される。したがって、実際に取り扱う動作や具体的なものでないとなかなか理解できないということになる。
分類は『テキスト』から認識することは無理だが、子どもの認識力を測定するには極めて有効な教材となる。有効的な指導法を学んだにも関わらず、確認すべきポイントを素通りするのは極めて残念である。
子どもが誤答するにはそれなりの理由があるので、その点を見逃さないようにするのが正しい教授法である。
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