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2011年10月

群馬県本部講習会

4週連続講習会の1回目(群馬県本部講習会)が無事終わった。今回のメインは『ABACUS 6』であるが、制作段階でP15~17の作問をもう少し厚くしたかったので、24ページにするか非常に迷ったテキストである。つまり、P15~17を学習する際に、「如何に誤答を少なく理解させることが重要である」ということだ!

算数には「部分と全体」という考えが非常に大切であり、「集合数と順序数」「かけ算とわり算」「小数」「分数」「割合」など、例を挙げればキリがない。

『ABACUS 6』では、 2×12→2×10+2×2   22×12→2×12+20×12のように、分配法則を使って乗加法則を学ばせるが、これも「部分と全体」という見方のひとつである。

26×35は、パターン2とパターン4の合成であり、62×41は、パターン1とパターン3の合成となる。それぞれ部分から全体への流れで学習しても、計算は全体から部分へ還元される。つまり、この還元される時に「分散的思考力」を使うわけである。児童は「集合的」な捉え方をするので、指導者はその点を考慮しなければならない。

そろばんの場合、「運動的な記憶」でも計算ができるようになるが、これでは、ただ答えを速く導くことができるだけである。運動的な記憶の学習では、「算数がよくなる」という評価は頂けないのである。計算が速くできる前に、「計算が分かる」ようにしなければならない。要は、「論理数学的な記憶」がいかに大切であるかということである。

今回は『ABACUS6』に2時間も割いて講話したので、テキストのポイントを十分理解して頂けたと思う。

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求残と求差

ひき算には「求残」と「求差」があるが、求差は統合的に考えると求残になる。

だから、『KIDS』の段階では、求差は意図的に出題していないのである。

『ABACUS1A』で、初めて求差を「ちがい」として捉えさせているが、1学年あたりでは「自転車の方が何台多い」というように、具体的な質問に変えても構わない。

むしろその方が理解しやすい場合もある。

ところが、「いくつ多い」「いくつ少ない」というキーワードをあまり意識させ過ぎると、本来の求差の意味がボケてしまう可能性が高くなる。「多い」ということから加法と混乱することも起きるので注意してほしい。

「ちがい」を理解すれば、同時に「同数」の理解も深まり、同数と異数が分かれば、さらに「同数累加」「同数累減」に拡張されていく。

上記のような点をふまえて指導者は「児童の能力」を十分に把握しておくことが、極めて重要になる。

算数は系統的な学問であるので、指導者が簡単に捉えていることが実は一番子どもをダメにしてしまうのである。

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講習会の心構え

今週から4週連続講習会が始まる。毎年、連続した講習会(最高は5週連続)はあるが、一番気掛かりなのは、体調管理である。とにかく風邪をひかないようにしたいものだ。

もう一点、講習会の内容が心配である。今回は4回ともテーマが違うので、特にテキストの内容のバランスに留意したい。

この4週の間に2~3回参加されるプロジェクトのメンバーや、新人・ベテランの先生方のためにも、なるべく具体的な指導を心がけて講話したいと思う。

毎年講習会に沢山参加されている先生(ポリバレント人)と、そうでない先生では、会員暦が同じでも指導力はかなり差がついてしまう。

これは単純な知識量を言っているのではない!

講習会に参加すれば、それだけ指導力に磨きがかかるのは当然だが、スキルや得意分野が複数持てるようになるのである。

人間は3日経てば「忘れる動物」である。

したがって、いつも講習会のことを意識していると、講習会で得たことを色々な角度から応用できるようになる。

つまり、大切なのは「アウトプット」である。

アウトプットは、まずインプットしてからであるから、この点を認識しておかないとダメである。

参加したくても参加できないというのは単なる言い訳でしかないので、とにかく「浦島太郎」にならないように心がけるべきである。

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メートルワールド

7月から制作を始めた新テキスト『メートルワールド』(58作)が完成した。これから校正→検査→校正→ゲラ→校正→発売と続く。

これで『メートルものがたり』→『小数』(分数)→『小数2』→『割合』→『メートルワールド』という連続量の系列ができた。これは我ながら凄い!と思っている内容なので、『メートルワールド』は、必ず受講して下さい。

一般的に珠算の計算には「量」がない。このことについては、20代の頃、宮崎大学名誉教授の坂元信吾先生に「連続量から小数計算は教えた方がいい」と手紙を頂いたことがある。

整数の分離量くらいは導入の段階で教えることがあっても、小数の連続量や単位の換算を整数から系列的に結びつけて教えることは、今までの指導では有り得ないことであろう。

『SSKCLUB』の教育は、連続量を重点的に教えることが可能になったことで、「中学年~高学年までの算数にも大きく貢献できるようになった」と言っても過言ではない。

後は、どのように指導するかである!

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育成プロジェクト

10月23日(日)群馬県本部講習会から4週続けて本部講習会が開催される。「SSKCLUB」のホームページに「育成プロジェクト」を掲載したので、プロジェクトのメンバーは事前に講習会のレポートのテーマを把握して準備して下さい。

テーマは3点記載してあるので、その中から1点を選んで書いて欲しい。今回は各県での講習会が続くので、参加される先生は大変ですが、計画的にレポートを書いて下さい。

原稿は一度に書こうとすると、煩雑になるので、書く量を決めておくと楽に書けるようになります。またミスや根気が無くなったら、これは脳がストップをかけていると思い休息を入れると、持続できるようになります。書くことを習慣づけると、だんだん楽しくなります。頑張って下さい。http://homepage2.nifty.com/ssk55/newpage73.html

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防災訓練

今日は伊藤町の防災訓練が行われた。昨年から町内の役員として町民のために頑張っている。

脳神経外科医の林 成之氏(日本大学大学院教授)によれば、人間の本能には、

①生きたい本能

②知りたい本能

③仲間になりたい本能

④自己保存の本能

⑤統一・一貫性を好む本能

⑥自我の本能

⑦違いを認めて共に生きる、幸せを望む本能

があるらしい。

この本能から考えると、「防災訓練」と「SSKCLUB」は、ある意味共通点が多い。したがって真面目に気持ちよく任期を全うすることは大切だと思った。

確かに「バケツリレー」は、実際の災害には行われないが、このような機会に会話が弾むようになる。

何事も肯定的に考えることは大切であろう。

23日から始まる4週連続の講習会に向けて、また気持ちが引き締まった一日であった。

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学習指導要領 そろばん(2)

3・4学年の『学習指導要領』では、「そろばんを用いて整数や小数の加法及び減法の計算ができるようにする」と記載しているが、珠算塾では3級以上に「小数の乗除算」は教えても、3級以下の児童に対しては「小数の意味」「小数の加減算」は教えない。

『学習指導要領』に記載していて、なぜ塾では教えないのか?

これは昔から疑問に思っていたことである。そろばんは計算器である以上、計算ができれば問題はないが、そろばんの利点を考えるならば、「十進位取り記数法」ほど分かり易いものはない。

特に小数の場合、数の構成を理解させる上で、これほど優れた教具はない。

小数を理解させるには、どうしても「小数の加減算」は外せないので、各塾では小数を教えることが重要である。

小数が分からなければ、「小数の乗除算」~「割合」まで影響を及ぼすので、指導者はこの点を真剣に考えるべきである。

何も凄い桁数を速く解くことだけが計算力ではない。

ものごとにはルールがある。幼児からそろばんを教えるのであれば、「意味をしっかり認識させること」を最優先して欲しい。

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