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分数と小数

来月から、3学年は『小数』、4学年は『分数2』の学習をスタートします。(学習マニュアル参照)小数と分数の違いや共通点を理解しておくことは、指導者としては重要であり、これは分数や小数を教える目的でもあるので、実際に指導に入る前に、しっかり『解説&解答書』を読んでおくことが大切である。

小数は1/10の大きさを単位として表すのに対して、分数は1/3・ 1/4・ 1/5など、単位分数として都合のよい大きさを選ぶことができる。また、2/3は、1/3の2つ分の大きさであり、1より小さい分数である。さらに、分数は小数と違い「仮分数・帯分数・通分・約分」などの約束ごとが多い。

上記の事柄をふまえると、一見、小数と分数は異なる数として捉える傾向が強いが、分母を10とする十進分数や、商の分数などを学習すると、分数は小数を包含していることに気づくようになる。したがって、『小数』と『分数』を教える時に、形式的な指導はなるべく避け、双方の共通点を理解させることが非常に大切となる。3学年の『学習指導要領』には、「小数の0.1と分数の1/10などを数直線を用いて関連付けて取り扱うものとする」と記載されている。

珠算は小数計算は教えるが、分数計算は教えない。算数では小数と分数を「関連数」と位置づけている以上、『分数テキスト』も小数同様に大切な学習であることは言うまでもない。

この点を指導者が理解しているかどうかが、実は大きな問題なのである。

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