小数の乗法
小数と整数は、十進位取り記数法がもとになっている。したがって、小数の乗法の計算は、一旦整数に置き換えて計算し、小数の位置(1/10、1/100の関係)に注意して、小数点を移動することが大切である。
また、小数の乗法は、「乗数を10倍・100倍・1/10、・1/100すると、積も10倍・100倍・1/10、・1/100になる」というように、関数的な性質を生かして指導することが重要である。『テキスト』で具体的に表すと次の2点が挙げられる。
【小数2】
12×0.3=12×(0.3×10)÷10
12×0.03=12×(0.03×100)÷100 と考えることができる。
【ABACUS7B】
2×30=2×(30÷10)×10
2×300=2×(300÷100)×100 と考えることができる。このように関数的な捉え方は、小数だけでなく、整数から系統だっていることを理解しておくことが大切である。つまり、整数の指導の段階で小数を意識しているかが重要なポイントである。
「珠算は断片的な教え方でよい」と勝手に思い込んでいる指導者がいる以上、どう転んでも児童の数学力が向上することは無い。また、このような意識の指導者が、『テキスト』を使っても、前述したような重要ポイントを見逃して、簡単に通過させてしまう危険性があることも否めないので、一度、児童の立場になって自分の説明で分かるかどうか自問自答した方がよい。
講習会に参加すれば、必ずやそこから指導の糸口が見つかるに違いない。来たれ!講習会!
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