端数の感覚
分離量と連続量の違いは「はした」があるか、ないかである。この「はした」の指導は、分離量を教える段階で養うことが非常に大切である。
『KIDS』でチップを数える時、「10の束とバラ」という捉え方は幼児でも認識できる。この十進位取り記数法の原理は、「何十何という数が、10のまとまりの個数と端数」という数え方をもとに構成されている。つまり、23枚のチップは、「20と3」という感覚がなければ、数の構成は理解できないということである。
この「はした」は、連続量に置き換えた時も同様の原理が働く。23mmは20mmと3mmの構成から、2cm3mm→2.3cmとなるが、数の構成の感覚があれば、単位換算の変換も理解できるようになるのである。つまり、いくら「1cm=10mm」を覚えさせても、その前段階にある分解(はしたの感覚)が無ければ、子どもたちには指導者の言葉も「外国語」に聞こえているようなものである。
1230m→1000m+230m→1km230m→1.23km このような構造を理解して、はじめて「単位の換算」は知識として保持されるようになる。
そろばんに布数したら簡単に換算が理解できるという浅はかな発想は、単に子どもを苦しめるだけである。単位の換算の指導はそんなに甘くないので、会員の皆さんは必ず『メートルものがたり』を受講して下さい。
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