滋賀県本部講習会
快晴の日曜日に、今年最後の滋賀県本部講習会が開催された。会員5名で参加者23名とは凄い参加率だと思う。
今回の『KIDS1~3』は、冒頭に数と量のことについて触れた。いつも話しているが、幼児は計算より数や量をしっかり認識させた方が、はるかに思考力がUPする。思考力がUPすれば、計算の意味や仕組みも同時にUPする。計算が分かるには、この意味が分からなければどうしょうもない。計算ができることとは次元が違うことである。
次の●の数はいくつだろうか?
●●●●●●●●●
正確な数を求められれば、大人でも念のため数えると思う。
幼児ならば必ず順番(左右)に数えると思う。
このように「1こ 2こ・・・」と数えられる数は、分離量または離散量と言う。
(5mのように数えられない量(測定)は連続量と言う。)
上の●9こ(かず)は、「9」という基数に「こ」という助数詞を合わせたものである。
一般的に「集合数」とは、実は「基数詞」のことである。
さらに、9の基数詞の真ん中の数は5であるが、これは左から5番目という数であるから「順序数」と言う。これも「何番目」という助数詞を使うことから「序数詞」という言い方もある。
この5番目の序数詞は、左右に4個ずつの量を含んでいることから、「可算量」という量に分類される。
指導者が何気なく、「何番目」と教えていても、そこには集合数を含んでいることを教えなければ、数の理解が半減してしまう。
珠算は「ねがいましては なん円なり」と、お金の計算ばかりしているが、貨幣も分離量であるから、りんごと変わらない量である。
幼児には、むしろ身近にあるものを合併させないと、たし算の意味がボケてしまう可能性がある。幼児から入学してくる児童に大切なのは、1年生に入学した時に算数ができることであろう。
今年も無事講習会が終わってよかった。
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