金城幼稚園講演会
-昨日のブログ続編-
公開授業の後、保護者様対象に講演会(90分)を行った。
普段はSSKCLUBの先生方を指導しているが、今回は幼児の保護者様なのでどのような反応が返ってくるか不安であったが、非常に熱心に聞いて頂けたことに、改めて御礼申し上げます。
ここで少し講演内容を書いてみることにする。
一般的に知能と言えば、言語的知能と論理数学的知能が思い浮かぶと思うが、対人的知能や内省的知能のようなEQ(心の知能)も、実は重要な知能なのである。
EQが低いと大人になった時に幸福感を感じなくなってしまう訳はここにあるらしい。
KIDS(数あそび)は、論理数学的知能を向上させることが目的となるが、その中でも概念思考と記憶力を中心として展開していく。
例えば、12という数は、命数法で「じゅうに」と唱えても、記数法で12と書字できなければいけない。
さらに「12は10が1つと1を2こ あわせた数」「1を12こあつめた数」でもある。命数法は位を覚えなければ表せない数なので、記憶が重要になる。ところが記数法は、位よりポジションが大切になるために構成力(概念思考)が大切になる。
漠然と12を教えているようでも、数にはこのような基があるということを教えていかなければ、論理数学的な能力は養われない。同時に、12を十二と表すことができるならば、言語的知能にもプラスになる。
「計算が上手い」ことが算数に役に立つのは、はるか彼方のことである。幼児期に数の認識を重点的に指導すれば、計算は自然に付いてくる。つまり、幼稚園で行われている数あそびで十分な効果を望めるのである。
講演後、保護者様から多くの質問を受けたが、3・4学年の算数の悩みが非常に多かった。その内容も計算ができないというよりは、むしろ小数が分からない・文章題ができないという相談の方が多かった。
このようなことから、SSKCLUBの教育理念は、珠算界だけではなく一般的な保護者の需要にもしっかり応えられるものであるということを確信した。
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