数観念と友達
『KIDSパズル』P19に「5の数観念」の問題がある。幼児期に5の数観念が獲得できれば、『KIDS5』P20の5の合成分解も問題なく通過できる。さらに『ABACUS2A』の合成分解の問題も、完璧に通過できる。
数観念の無い児童に「2のともだちはいくつ?」という(言葉の記憶)指導をしても、児童は一体何が言いたいのかわからないだろう。極端な言い方をすれば「あきちゃんの友達はしゅん君」と何ら変わらないのであろう。
ところで「5の数観念」と合成分解にはどんな関係があるのだろうか?
5は2と3に分けられる操作の中には、5から2をとる(-操作)と、5から3をとる(-操作)が含まれている。つまり、合成分解の中には加法と減法が同時に進行しているわけである。2と3を合わせると5になる。だから5を2と3に分けることができる。この論理的判断は非常に大切なことである。
したがって、そろばんで「2と3を合わせていくつ」が理解できない児童には、5を2と3に分解した後に合成を指導すると、論理的な根拠ができる。この論理的な根拠が分かれば合成分解はスラスラできるようになる。
数観念と補数は、決して友達になんてなれないのである。
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