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そろばん珠とイデアについて

  そろばんの珠は、本来ひし形の意味を表しているが、これを具体物と対応させれば数としての「違った形」で見えるようになる。これは一種の「イデア(ideaギリシャ語)」である。

『KIDSテキスト』の中で、「りんごが5こあります」という問題は、りんごの絵5個と計数そろばん5個を対応させることで、りんごの5個が珠の5個と同化して認識できるようになる。

つまり、そろばんは珠を動かして計算することが前提であるから、『KIDS』も『暗算』も珠をイメージさせることは大切である。

そろばんが上手くなればなるほど、珠のイメージは確実に描けるようになる。

要するに、言葉で「じゅうご」と言われようが数字で15を見せられても同じように描けるのだ。これが珠のイデア化であろう。

我々が目にしているモノは、常に感覚的なものであり、時間の経過と共に消滅していく。ところがイデアは非感覚的なものであり、永遠に変化しないモノである。

このように考えると、算数ができない児童にとって、そろばんは非常に効果的であるが、筆算と混ぜて教えると逆に危険であることを理解しておいた方がよい。

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