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2010年10月

広島県本部講習会

非常に強い台風14号が心配であったが、全く問題なく開催されそうである。やっぱり「晴れ男」かもしれないと自負している。

今回は初めて広島で開催するということで、参加者40名もビックリである。とりあえず無事終わることを祈りたい。

さて、講習会前に『KIDS4解説&解答書』が完成して、いよいよ水曜日に発売予定となった。KIDSの内容は奥が深く書き手としても大変であるが、いざ書き始めると自然に言葉が出てくるから不思議である。

仕事は目的や理由がはっきりしていると、台風のように軌道を逸れないものである。

解説書も講習も大切なので一体となって捉えて欲しい。

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珠算を帰納的に考える

合成分解が分からずして、そろばんはできない。その逆を考えると、そろばんが上手ければ、果たして合成分解の構造は理解できているのだろうか?

そろばんで小数の計算ができる時点で、当然小数の意味が理解できていなければならない。

だが実際問題、そろばんの算法のみで幼少時に小数計算まで習得し「1.2÷0.4=0.3」のような誤答を平気で出しているようでは、小数の意味をきちんと理解しているとはいえないのが現状である。このように考えると、そろばんは随分乱暴な演繹的指導に偏っているような気がする。

つまり、算法のみに固執した珠算指導は、いわゆる循環論法に他ならない。

例えば、合成分解を教える段階でつまずいた児童に最初に指導するのは、算法ではなく「何が原因なのかをはっきりと追求(理解)させなければ今後の学習に繋がらない」ということである。

一時「そろばん復権」という言葉が流行ったが、そろばんが復権したからといって、「合成分解ができる」ようにはならない。

政治でも「大きな政府」「小さな政府」と論じられているが、これと同じように珠算の発展は一つの塾・一人の児童の成長があってのことである。

合成分解で苦しんでいる児童がいるようでは、珠算が発展するのは今の時代では難しいし、珠算教育の今後を見定めるなら、合成分解や小数・分数・計算のきまりなどを帰納的に還元することが最優先であろう。

これによってそろばんが上手くなり、強いてはこれが珠算の発展に繋がる。このサイクルで循環していかないと、結局バブルのようにはじけて終わってしまうような気がする。

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KIDS4解説&解答書

『KIDS4解説&解答書』を書き上げた。後は発売(11月上旬)に向けて、池田・中島先生に校正を依頼する。

このブログや解説&解答書でかなりの原稿を書いているが、自分の持っている知識を明文化しておくことは、後世にも残るし自分史に繋がる大切なことだと思っている。

文字や言葉を使い、自分の思ったことや知っていることを表現することは一種のイノベーションだと思う。これは今の日本の社会に一番欠けていることだが、私は自身の持つ情報や知識を開示し、会員と共にドンドン前に進むつもりである。

今月末から始まる「講習会ラッシュ!」に向けて、新テキスト・ブログ・解説&解答書と充実した内容の原稿が完成した。

今後の予定は、11月に『KIDS5解説&解答書』・12月に『KIDSスペシャル解説&解答書』を書き上げる。

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福岡県本部講習会

来月、福岡県本部講習会が開催されるが、今期から九州は長崎県と福岡県で合計2回開催されることになった。

少しでも多くの先生にSSKCLUBの理念を理解して頂きたいという願いを込めて、急遽決定したのが福岡県本部講習会である。

参加する先生が、即子どもたちに還元することにより児童の算数力UPに繋がる。これは著者にとっても大変嬉しいことである。

既にIT化している国際社会で、日本列島をかけ回ることは昔と違って難しいことではない。問題は珠算の先生が国際化に順応していないことである。

「教育は児童のためにする」・・・この気持ちがあれば楽しんでクリアできる。

どうぞ沢山の参加をお待ちしております。

※ 『KIDS』を指導するなら必ず1回は受講すること。

福岡県本部講習会

テーマ KIDS 1~3(解説&解答書)

会 場  西日本総合展示場 新館 AIMビル3階(小倉駅徒歩5分)

連絡先  川副タカ子(℡093-475-3092  携帯090-3012-6547)

 

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KIDSと計数そろばん

そろばんの「8-2」は、「5+3-2」の意味を含んでいる。

幼児や1学年はよく指を使って計算するが、この中には、「4+4-2」という計算方法も含まれている。※両手で4本ずつ提示して2本折る場合のこと。

発達心理から考えれば、「4+4-2」の計算も自然であり全く問題は無い。しかし、算数の合理性から考えたら「5+3-2」へ転化した方が良い。

ここで最大の問題は、どのように転化するかである。

そろばんに布数した8の場合、8ははじめから「5+3」であり、これについて何ら疑問も沸かないのが実態である。だが、これはあくまでもそろばんに長けた大人の思考レベルであり、幼児や低学年の思考レベルではない。したがって、一見合理的に見えても、対象年齢に合致した思考レベルで指導できなければ、これは全く意味がないということになる。

『KIDS』のテキストには、8でも色々な組み合わせの合成分解が存在する。この色々な組み合わせは、実は数観念を作っている土台なのである。

数観念を上手く獲得できれば、指などは使わなくなり、最終的に8は「5+3」「4+4」「2+6」「1+1+1+5」・・・であることが理解できるようになる。これは、「8-2」は「5+3-2」がなぜ合理的なのかが、幼児でも理づめで分かるようになるということだ。

この能力が5-4、6-4、7-4、8-4の理解に絶大なる威力を発揮するようになる。

『KIDS』を学習した児童が合成分解をスラスラできるのは、SSKCLUBの教育では当たり前!ということになる。

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教材について考える

珠算教育は400年の歴史がある。教育としてこれだけ長い間続いているのは珍しいと思われる。

ただ、現代では社会の実態にそぐわない部分がある。それは単に計算機の普及だけでなく、人間そのものが古い秩序から自由な世界を求めるようになったからである。

珠算の教材や指導法を考えると、伝統や秩序に捉われ過ぎているため、自由な教材や指導法はなかなか受け入れてもらえない。

最近のネオ・リベラリズム(競争至上主義)による経済不況も、弱者をないがしろにした結果招いた悲劇である。

競争は、一部の勝者と大量の弱者を作る。

これは珠算界でも同じようなことが言えるのではないだろうか。「普通の子どもが普通に幸せになる」これは簡単なようで非常に難しいが、世の中のあり方を決めるのは自分自身である。このことを忘れてしまったら結局何もできないことになる。

憲法13条に「公共の福祉に反しない限り最大限に自由は保障される」と書かれている。従来の指導や教材に捉われるのはもう止めよう。積極的に社会に参加して学ぶことが、今の時代を乗り切る第一歩であることを我々は決して忘れてはならない。

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数観念と友達

『KIDSパズル』P19に「5の数観念」の問題がある。幼児期に5の数観念が獲得できれば、『KIDS5』P20の5の合成分解も問題なく通過できる。さらに『ABACUS2A』の合成分解の問題も、完璧に通過できる。

数観念の無い児童に「2のともだちはいくつ?」という(言葉の記憶)指導をしても、児童は一体何が言いたいのかわからないだろう。極端な言い方をすれば「あきちゃんの友達はしゅん君」と何ら変わらないのであろう。

ところで「5の数観念」と合成分解にはどんな関係があるのだろうか?

5は2と3に分けられる操作の中には、5から2をとる(-操作)と、5から3をとる(-操作)が含まれている。つまり、合成分解の中には加法と減法が同時に進行しているわけである。2と3を合わせると5になる。だから5を2と3に分けることができる。この論理的判断は非常に大切なことである。

したがって、そろばんで「2と3を合わせていくつ」が理解できない児童には、5を2と3に分解した後に合成を指導すると、論理的な根拠ができる。この論理的な根拠が分かれば合成分解はスラスラできるようになる。

数観念と補数は、決して友達になんてなれないのである。

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わり算解説&解答書

『ザ・わり算解説&解答書』(解説&解答書編・第38作目)を発売した。『ザ・わり算』と『ABACUS5』のわり算の問題は、共通の部分が多いが、『ザ・わり算』は計算の意味を重視した内容である。よって、『ABACUS5』は、これをもとにした「計算の応用」をねらっている。

もともとわり算は、かけ算の可逆算であるが意味自体は完全に独立している。

「そろばん塾で扱うわり算は100%可逆算であるから、意味づけなど教える必要はない」という考えは、完璧に間違っている。さらに、意味が分からなくて計算がわかるなどということは、算数の世界ではあり得ないことである。

わり算は、児童の発達を考えると3学年が理想であるが、そろばんを使うことから2学年でも全く問題なくできる。

ただ、意味が理解できるかどうかは、先生の指導力と教材にかかるということは言うまでもない。つまり、かけ算をふまえながらわり算を理解させられるかどうか?なのである。

わり算は「分ければよい」ということだけに拘ってイメージさせると、「分けたら全部でいくつでしょう」という問題に遭遇した場合は全く通用しなくなる。このように考えると、かけ算の定着率も非常に重要になってくる。

要するに「教材を生かすも殺すも先生しだい」ということになる。だから講習会で学ぶことが大切になる。

講習は、何度聞いても見逃していたり理解不足な面もあるので、近県の講習会や学習会には、日参して参加することが奥義を極める最短の近道である。

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知る喜び

SSKCLUBの教材は、従来の珠算教育と比べると全く異質に見える。

特に『KIDS』や『算数』テキストは、今までの珠算の知識だけの指導法では通用しない。取り立て『パズル』に関しては宇宙語のテキストのような感覚になるだろう。

この教材を手にした時、多くの方は「テキストを自由に扱えるようになるにはどうしたらよいだろうか?」という欲望が芽生え始める。ここまでは誰もが思うことであるが、問題は現実にできるかどうかである。

現実にするために、まず言えることは「悩むのを止めること」である。

『テキスト』は普通に教えられるようなものではないから悩んでも仕方が無い。それより自分の知らないことを理解したり、できない児童がすくすく伸びていく姿に喜びを感じることが、まず第一だと思う。

「知る喜び」は先生も児童も共通するものなので、両者の絶対的な基準になる。しかも誰にでも容易に享受することができる。

一時的な喜びは一瞬で消えるので、簡単にできるような指導法は選ばない方がよい。もっとダイレクトに述べるなら「一生学べる奥の深い指導法を選んだほうが人生も幸福になる」ということだ。

自分が知っていることは、どんどん世の中にばら撒く気持ちで講習会に臨むが、今は未知のことを知る喜びと先生方に教える喜びがあることが、今の自分の最大の癒しかも知れない。

死ぬまで現役と思ってこの道に入った以上、世の中のためになる無二の教育を目指し、これからもオリジナリティー溢れる教育法を探求し続けたい。

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そろばん珠とイデアについて

  そろばんの珠は、本来ひし形の意味を表しているが、これを具体物と対応させれば数としての「違った形」で見えるようになる。これは一種の「イデア(ideaギリシャ語)」である。

『KIDSテキスト』の中で、「りんごが5こあります」という問題は、りんごの絵5個と計数そろばん5個を対応させることで、りんごの5個が珠の5個と同化して認識できるようになる。

つまり、そろばんは珠を動かして計算することが前提であるから、『KIDS』も『暗算』も珠をイメージさせることは大切である。

そろばんが上手くなればなるほど、珠のイメージは確実に描けるようになる。

要するに、言葉で「じゅうご」と言われようが数字で15を見せられても同じように描けるのだ。これが珠のイデア化であろう。

我々が目にしているモノは、常に感覚的なものであり、時間の経過と共に消滅していく。ところがイデアは非感覚的なものであり、永遠に変化しないモノである。

このように考えると、算数ができない児童にとって、そろばんは非常に効果的であるが、筆算と混ぜて教えると逆に危険であることを理解しておいた方がよい。

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