立商
かけ算九九はスラスラ言えるのに、わり算の答えがなぜ見つからないのか?
『わり算2』のP15~20まで、わり算の問題をパターンに分けて出題してある。この中で一番難しいのは、P18のくり下がる問題であるが、その前に児童がP17の294÷6で直観的に4が立商できるかどうかが大切である。
ほとんどの児童は、6の段の九九を「六一が6 六二12・・・」と順唱するが、これは29÷6→6×□=29と、既習の問題に当てはまらないところが難しいわけである。
ここで困った指導者は「6の段で29に近い答えを探して」と言葉で教えようとする。しかし、言葉で言われると、意味が分からない児童は、言葉が理解できずに消えていく。先生がいったい何を言っているのかますます分からなくなる。
ここで、「6×□=24」を問題の傍に書いてみると、九九の順唱はしなくなり、4を立商するようになる。つまり29÷6は、24÷6が包含されていることが分かれば、あまりのある問題は、あまりのない問題に還元統合されるようになる。
これは学習で理解させなければ定着しない。つまり「あまりのあるわり算」を理解させることが大切であるということである。
さらに、6×□=24は、表記の違いはあっても、「わり算なんだ」という考え方も重要である。
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