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九九とかけ算

一般的に九九は、1~9までの自然数同士のかけ算を語呂よく暗記する方法であると定義されている。

珠算のかけ算は「速く、正しく計算ができる」ことを狙っていることから、九九も同様に正しい暗記が求められる。

ただ、この九九を使ってかけ算の計算をする場合、珠算はそろばんの構造上「乗加法則」を理解しないと、正しく機能しなくなる。つまり、せっかく覚えた九九も台無しになるということだ。

2×1(二一 が 2) 2×2(二二 が 4) ・・・などのように、「が」がつく九九は「ひとつ とんで 右に 答えを立てる。」となるが、実際には「が」は十の位が空であることを理解させた方が、乗加位置に狂いが生じなくなるのである。

特に35×2のような問題は昔から誤答が多いが、九九と乗加法則の関係を理解させれば、低学年でも無理無くできるようになる。反面、乗加法則をお座成りにすれば「わり算」の立商位置も同様の現象に陥るのである。

指導者にこの乗加法則の認識があれば「かけ算で同じ躓きを繰り返す無駄な反復学習」は、全く行う必要が無くなるのだ。

学習は量ではなく質である!!この違いが色濃く表れているのが「かけざん」である。

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