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かけ算について考える

『ドリル4』に写真の問題がある。1,2年生の児童には難しいが、同数累加→かけ算の意味を理解していればすんなり通過できる。

□+□+□+□=20は、□×4=20と展開するが、この問題が解けない児童は、かけ算そのものの意味が分からないのである。

中には□+□=12 → 4+8という加法を用いた誤答の児童もいる。この児童は同数累加=かけ算という関係演算が、独立演算になってしまっているわけである。

このような児童に、□×4=20と促しても全く意味が分からない。

そこで、そろばんを使って1+1+1+1=4 → 2+2+2+2=8 → 3+3+3+3=12 と類推していくと、4ずつ増えることが見えてくる。

つまり、わり算の等分除が包含除に統合されるようになり、4×□=20と逆展開できるわけである。

児童は既習の知識を使うことに抵抗はないが、それを基に新たな解答を導くことには抵抗がある。これは低学年ほど顕著に現れるので、指導者はその点を配慮して指導すべきである。

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