地アタマ
「地アタマ」とは、基本的なルールや法則を、操作を通して教えると、子どもの頭の中に本質的な数学力が習得できるということであろう。
例えば、かけ算の計算において重要な分配法則を使わなくても計算ができることから、筆算の「かけて足す」という基本的なルールさえ理解不能になり、挙句の果てには「計算の意味は分からないが計算はできる」ようになる。
つまり、早くから「計算だけをトレーニングする」と、「計算の意味や仕組みを理解しなくても計算ができる」という考えが起きてしまうのだ。
「KIDS」で計数そろばんやチップ・パズルを使うと、操作からイメージ→数字(記号・言葉)へ信号化される。信号化された能力は、そろばんでも算数でも学習する合成分解や、かけ算・わり算に共通して影響を及ぼす。さらに『テキスト』を使うことにより、信号とイメージのスイッチが瞬時に入れ替わり「構造の理解」が可能となる。
合成分解やかけ算・わり算が同じ思考領域で処理できれば、珠算が一本の線で結ばれる。これにより、児童にとっては非常に学習が楽になり分かりやすく感じられるようになる。
今の時代、「高い計算力」より「深い計算力」を求めている親が沢山いることを、我々珠算教育者は忘れてはならない。
この書籍『かしこい子どもを育てる地アタマのすすめ』を読んで、知能の開発を目指すSSKCLUBの教育理念と「地アタマ教育」も目指すところは同じであると強く感じた。
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