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新学習指導要領

昨日の「中日新聞」に『新学習指導要領』について、愛知教育大学特別教授の牛田 憲行先生のコメントが掲載された。

「ゆとり教育は、詰め込みを止めて思考力を育てるという狙いまでは良かった。だが、教える内容の「3割削減」で必要な基礎・基本まで削られ、失敗した。知識と思考力は二律背反するものではない。知識はものを考える手段として必要であり、知識が無いと思考力は育たない。

特に、理科や算数のような積み重ねの学問は学習内容が縮小され、得るべき知識が減ると、理解が不十分になる。今の教科書は結論までのプロセスや説明の記載が不十分で、分かりにくくなっている。高学年になるほど、そのしわ寄せがきて理解できなくなる。丸暗記が横行し、理科嫌いや理科離れが進む。必要な基礎学力や知識の不足は学力低下につながっており、今回削られた内容が復活したのは当然のことだ。

この記事を読んで、SSKCLUBの教育理念を考えると、かなり当てはまるところが多いと思う。さらに驚くべきことは、「新学習指導要領」での発展学習の中に「負の数」が組みこまれていることである。この「負の数」は、珠算のマイナス計算と関連があっても、知識や思考をふまえて指導しているわけではないので、数学の「負の数」の知識の習得にはならない。

『Lesson11』を指導したことのある先生は、今回の「負の数」について驚きを隠せないと思う。

「珠算と算数の融合」を狙っているSSKCLUBの理念は、「新学習指導要領」と完全にマッチした内容となることは間違いないと思われる。

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