テキストと式(2)
『分数2』に「倍数」と「公倍数」の問題が含まれている。「公倍数」は『通分』に繋がるし、さらに「約数」、「公約数」~『約分』へと拡張されていく。
6の倍数は、6×1、6×2・・・のように2倍、3倍・・・されていくが、この2倍、3倍は6ずつ増えていく同数累加と結びついていることが大切である。例えば、3と4の最小公倍数12から24、36、48と公倍数は続いていくが、たまに12、24、72、288という誤答が見られる。
「倍数」という意識だけが働くと、このような誤りが起きるが、かけ算は同数累加とセットで指導することが大切である。その基は、6×3=6×2+6である。
そろばんの8×3は、3×3+5×3という仕組みが視覚的にも分かりやすい。このように、ただ九九を暗記したり、乗加法則だけを教え込むのではなく、式から計算の仕組みを教えると、分数まで繋がっていく。この繋がった学習こそが「SSKCLUB」の教育といってもよいだろう。
『分数1』で「等しい分数(同値分数)」も通分や約分に繋がっている。つまり、様々なテキストが、いろいろな要素を持って繋がっているのである。この繋がりが見える児童は、ぱちぱち日記http://ameblo.jp/nakajyuku/entry-10481428769.htmlに記載されたような経緯を辿って、スパイラルに向上していく。
指導者にこの意識がないと「形式的な指導」に陥る危険性があるので、テキストは手順を守って使用していただきたい。
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