メカニズム
『ザ・かけ算2』P12に、「あめを6こかいます。1こ8円のあめをかうとなん円になるでしょう。」という問題がある。
「8円のあめを6こ…」という文章より、確実に誤答が多い。
平成20年度「東京都算数教育研究会(都算研)」の学力実態調査で次の問題が提出された。
「子どもが3人います。みかんを1人に4こずつふくろに入れてくばります。みかんの数をもとめる式をかきましょう。」
このような被乗数と乗数の入れ替えた文章問題で、かけ算の立式の正答率は、53%である。
「九九=かけ算」という考えが強い指導をすると、このような誤答は間違いなく起きる。特に珠算教育は、形式的な計算が多いので、『ザ・かけ算1』のように≪演算の意味を理解し、その意味に基づいて演算決定できる能力≫を養うことが大切である。
パソコンも「エラー」が少しでも出始めると、いろいろなところに支障が起きる。「エラー」という表示さえも不快である。児童にとって誤りは「エラー」に等しいから、少しでも早く取り除いてやりたい。
珠算の低年齢化が進めば、「算数は難しい」という思いが広がる。パソコンでもメカニズムを理解すれば、これほど便利なものはない。これは算数でも同じことがいえる。
珠算と算数を分離して教えるより、融合した方が快適であるが、指導者が算数メカニズムを知らないと、どう導けばよいかわからなくなるのは無理もないことであろう。
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