謙虚
教材は作った人を知ると、その人の性格や癖のようなものが見えてくる。自分の場合、『テキスト』制作中はとにかく謙虚な気持ちで臨まないと、攻撃的な教材になるような気がしてならない。だが、これでは子どもに理解してもらえるはずがないと気付く。完成までは永遠にこの繰り返しである。
『テキスト』を学習させると、「ある日突然、できるようになる。」とよく言われることがある。これは今まで「五感」を使って学習していたところに「理屈」が後からくっついて合致したことが要因だと思われる。
だいだい幼児や1年生あたりに、「合成分解」の理屈なんか、そんな簡単にわかるわけがない。それを先生が、「はじめから理屈を捏ね回す」という意識で、何の矛盾もなく教え込むわけだから、児童は逆に五感など働く余地もなくなる。これが「わからなくなる入り口」だと思う。
「わかるとは一体何だろう」と真剣に考えたことがあるのだろうか?
創る、話す、教える、この三つにも「わかる」という共通点がある。つまりどのような場合にも、「わからせたい」」「わかりたい」という相互間の気持ちが一致することで、互いに謙虚さが自然に湧き出てくるような気がする。
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