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ものの数え方

幼児がものを数える時、その対象となるものは具体物である。この時に使われる言葉(数詞・助数詞)は、やがて具体物から離れ、抽象的な段階に入り、ほとんどその意味を失ってしまう。しかし、人間の発達は原始時代から不変であることを考えると、珠算で幼児を教える場合も、ものを数えさせることから始めなくては数概念は正しく育たないと思う。「概念」から「観念」を経て「数を抽象化」しないと、「計算の意味は理解できない。」

実際、「5」と言われても、大人でも何かあるものをイメージしているわけではない。原始時代と違って数を数える必要もないが、果てしなく続く数のつながりの中に、「5」が存在するわけで、それは「2+3」「5-1=4」「4の次の数」「6の前の数」等の意味も含んでいる。

また、幼児期は「数学力」が芽生える時期でもある。言葉による数を教える(記憶)ことに重点を置くと、数字の処理は早くできるかもしれないが、逆に数学力はつかない危険性がある。それを承知の上で指導しないと幼児教育に問題が生じる。

『KIDS』で具体物を数えさせたり、簡単な数を「あわせたり」「わけたり」していることが、集合数や順序数の理解に大切な学習となる。

カントールの集合論も「ものを数える」ことが原点であろう。

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