文章問題
「計算はできるが文章問題ができない」ことに対して、珠算教育の対処の方法はあるだろうか?
「珠算教育に文章問題までを要求することはナンセンス」という意見もあるかもしれない。
そもそも文章問題は、国語力が関係しているから計算と無縁のような考えがあるが、果たしてそれは事実だろうか?
算数の専門書を読むと、文章問題の解決方法は「計算の意味と仕組みをしっかり教えることが大切である。」という文章がよく目に飛び込んでくる。
かけ算の場合、「かけ算はどのような意味の計算なのか?」「かけ算はどのような計算をするのか?」「たし算やわり算との関係はどうなっているのか?」が大切になる。このようなことを理解させないで、たくさんの文章問題を与えても、文章問題が根本的に解決できたとは到底思えない。一番怖いのはかけ算とわり算が「全く別物」という≪点の学習≫になることである。つまり双方の関連性が見えなくなってしまうことである。
珠算は「九九を覚えれば計算できる」システムがあるが、それが、かけ算のメカニズムと結びついているわけではないから「九九は計算の意味と結びつかない。」
ところが図のように計算の意味・仕組みを、「そろばん」を使って学習すると、たし算→かけ算→計算の仕組み(分配法則)が一発で理解できるようになる。せっかくそろばんを使うならば、「そろばんの操作と連動して計算の意味・仕組み」を教えた方が、文章問題まで繋がり画期的な学習と化する。
「先生これ何算ですか?」と質問された時にどう答えるか?
SSKCLUBが「そろばん・算数」と唱えているのは、文章問題をたくさん出題しているからではない。算数のメカニズムをそろばんを使って教えていることである。
かけ算という点とわり算という点が繋がることによって、これが二次的な「面の学習」となり、やがて文章問題まで広がっていくわけである。
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