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2009年8月

暗算(2)

衆議院選挙と誕生日が重なり、エピソード記憶の1日となった。

今日は夏休み最後の日。明日から自分も気分一心し、『テキスト』と先日依頼を受けた本の『パイロット原稿』を書き始める予定である。

さて、8月最後のブログは先日の「暗算」の続きで締めようと思う。

暗算は歴史的に「数え主義(数え足し)」からスタートしたが、例えば2桁の12+35などの問題は、12から順番に唱えて(35番目)計算するのは非常にナンセンスである。そこで、十の位は十の位どうし、一の位は一の位どうしを足すように指導された。この計算は、現在でも○○教室で行われている計算とそっくりである。

「2桁の計算は十の位どうし足せばよい」と言うならば、はじめに数の構成を教えた方が、たし算はもっと理解しやすくなる。さらに、ひき算の関連もよくわかるようになる。ところがひき算は「数えひき」をしているかといえばそうではない。これは、数え引きほど理解しにくいものはないからである。

人類が浅はかな歴史を辿るのは、教育も政治も同じである。それを早く改めることが大切であるが、問題は誰がそれに気づくかどうか?ということである。教育上の問題点も長い間放置していると、当たり前のようになる。つまり、子どにも同じ不幸が繰り返されるのである。

暗算は珠算でも大切なアイテムであるが、根底にあるのはやはり「数の構成」である。暗算、暗算と吼える前に、珠算の計算システムを考えることが先決問題であろう。

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陽水を見る

「井上陽水デビュー40周年」と題して、月曜日から四夜、教育テレビ(午後11時)で放映されている。デビューから40年のエピソードを語る中で、当時のフォーク仲間と一線を画していた。例えば中津川フォークジャンボリーや、つま恋などの催しには全く参加していないし、テレビで南こうせつ等とのジョイントを見たこともない。交流があるのは、ほとんど作家やキャスターらしい。

「変わり者」でないと、この世の中は生き残れないかもしれない。(陽水)

さて、話を現実に戻すが、月曜日に「アールズ出版」の編集部のHさんがSSKCLUBを訪れた。今回、本の発行に際して、このブログが参考になったらしく、「今までの珠算界にはない画期的な教育だと思いました。正直言って、天才が作れる教育ではないでしょうか?皆さんが計算に走っている中、正しくこのSSKCLUBは隙間を見つけ突っ走っていると思います。」

確かに言われた通りであろう!やはりこのような記者や編集に携わる人の客観的な意見は重要である。われわれ珠算人はどうしても計算に走りがちで、従来のスタイルを崩すことができない。珠算を活かす方法がきっとあると、探すことが大切であることは言うまでもない。これがまずSSKCLUBの入り口のようなものである。

これから先、SSKCLUBを発展させるためには、自分の言動が大きな影響を与えると思うが、「人と違った教育」を目指してきたことは、やはり自分も変わり者だったかもしれない。

今年、珠算界デビュー30周年となる。これから先もこの仕事を続けていくが、振りかえってみれば30年前にKIDSや算数に目をつけたことは正解だったと思う。

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暗算

8月26日、『暗算スペシャル 解説&解答書』発売!

「暗算の解説っているの?」 という質問もあるかもしれないが、SSKCLUBのテキストは原理原則や理論がつきものなので、『暗算スペシャル』も『解説&解答書』にした。

そもそも暗算が小学校で取り入れられたのは、1905年(明治38年)からで、1934年(昭和9年)までは「数え主義」の流れから筆算の導入ができなかった。

当時の5+4などの計算は、順序数を使って「5の次から6、7、8、9」と数詞を唱えて9を導いていた。つまり「数え足し」の計算方法である。したがって、算数に大切な「量」というものはその当時は存在しなかったわけである。

「数える」→「計算ができる」→「算数ができる」 1934年まではこれでよかった。

それ以降は、数詞(言葉)から「量」に拘りはじめ、やがて筆算が算数の主流になっていった。つまり算術から近代算数の転換は、暗算から筆算の転換かもしれない。

珠算式暗算は、数え主義とは異なる算法であるが、記憶させる点は共通している。したがって珠算式暗算を算数に同化させるには、問題を系列的に作らなければならない。これがSSKCLUB式暗算である。

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計算の見積もり

文部科学省の平成13年度の「小中学校教育課程実施状況調査報告書」の《見積もりに関する問題》において、6年生に対して「304.15×18.73の答えに近いものが、次の①~④までの中に1つあります。正しいものを選ぶためのおよその計算を□の中に書きましょう。」がある。

その結果は、次の通りである。

① 570  ② 5700  ③ 57000  ④ 570000

・およその計算(式)の正答率は、44.4%

・解答の正答率は ① 3.8%  ② 66.6%  ③ 8.7% ④ 11.9%

※ およその計算(式)の誤答は、およその計算をするのではなく、与えられた数値のまま計算しているものが約30%いた。

誤答分析について、青山学院大学 長嶋 清教授が次のようなコメントを述べている。

【原因や理由は何なのかというと、1つ目は、「計算に慣れている」が挙げられる。2つ目は、子どもは計算する必要性を感じても、見積もりの必要性は感じていない。これは、計算技能に長けているためである。3つ目は、日頃の算数指導において、見積もりの意義を重視した指導がなされていないためである。】

このコメントは珠算教育に携わる者には耳の痛い内容である。

確かに「計算のきまり」で習う、分配法則や結合法則は計算力があれば必要ないかもしれないが、数学では全く通用しなくなることは明らかである。

また、12.5×4の問題は、125×4÷10であるが、「12×4=48・13×4=52から、12.5×4の積は、この間にある」という見通しも重要である。このような小数計算を見積もる能力は、実は計算力より数の認識力が関っていることを理解して欲しい。

極端な話、「数の認識がしっかり定着していれば、筆算も暗算も珠算もなんとかなるものである。」 計算は形式的なものなので根本的に考えを改めない限り、珠算=数学力にはならない。

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出版依頼

昨日、アールズ出版(東京都文京区)から単行本の発刊依頼があった。

先日の夕刊フジの記事、ならびにSSKCLUBのHP、ブログを見て、「ユニークな活動、および理にかなったメゾット等に大変興味を持ちました。さらに大人たちがなかなかできない子どもと同じ目線に立った教育を実践されている点について、『家庭でできる(算数力)の伸ばし方』のようなテーマで、著書を上梓して頂きたいと思います。あくまでも一般の親御さんを対象とした内容のものでお願いします。この本は全国の一般書店で販売され、教育・子育て関連コーナーに並ぶと思います。」というメールが届いた。

本日、担当のHさんから電話が入り、24日(月)に、SSKCLUBにおいて1回目の打ち合わせも決まった。これから『講習会』や『テキストの制作』と多忙な日々となるが、せっかちな性格なので≪待ったなし≫です。

これも珠算業界の発展、子どもの幸せのため、原点にかえって頑張ろうと思う。

明日は、中島先生の塾で「産経新聞」の取材もある。最近、メディアからの取材依頼が増え、SSKCLUBの教育理念は間違いなかったと思う、今日この頃である。

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新聞取材

先日、東京の産経新聞文化部のMさんから電話が入った。

「SSKCLUBの指導法はどういうものか?なぜ入会者が増えているか?を具体的に聞きたい」という内容であった。

そこでホームページを見ながらSSKCLUBの理念を話したが、特に注目したのは中島先生が発表した「全国算数・数学教育研究会(日数教)の全国研究大会」だった。

http://zenshuren.blog25.fc2.com/blog-entry-56.html

「特別支援学級」の5年間の指導データーは、『KIDSテキスト』や計数そろばん等の教具の効果性が実証でき、間違いなく「従来の珠算教育と異なる教育」であることが証明できた。

SSKCLUBは、塾の繁栄を目的にしているわけではない。

あくまでも「珠算の発展」「算数力UP」「困っている児童の救済」などである。そのために『テキスト』を開発したわけで、それが成果が上がる内容であったお陰で珠算指導者だけにとどまらず幼稚園や学習塾に口コミが広がり、会員数が200名を超えた次第である。

20日に中島先生の塾の取材があるが、事実をしっかり見て頂き、是非とも教育の質を理解して頂きたいと思う。

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計算のきまり

『計算のきまり 解説&解答書』が発売された。

『計算のきまり』がなぜ珠算に必要なのか?一般的に珠算は与えられた計算を解くことが目的であるが、「計算に強い」というのは実は計算を「速く、正しく解く」ことだけではない。

次の調査報告を見て頂きたい。

平成15年度(国立教育政策研究所教育課程実施状況調査センター)において、「式と計算」に関わる問題結果が下記のように得られた。

問題1  3+2×4   通過率 4年生73.6%  5年生66.0%    6年生58.1%

※ 4年生は「式と計算」を学習した直後の調査

問題2  8+0.5×2  通過率 5年生57.2%

問題の結果から、学年が上がると通過率が下がる。小数計算になると、通過率はさらに悪くなる。

そこでSSKCLUBの生徒に同じ検査をしたところ次の結果が得られた。

問題1  通過率 4年生(53名)58%   5年生(56名)73%   6年生(39名)74%

※ 4年生は「式と計算」を未学習の調査

問題2 通過率 5年生75%  6年生82%

問題1・2の結果から5・6年生は、SSKCLUBの生徒の方が通過率が高い。これが日ごろ言っている「スパイラル的な学習は大切である」ということである。

いくら「計算の達人」と言われても、3+2×4を間違えたら子どもも親もショックである。SSKCLUBは、従来の珠算の計算力に算数力をプラスすることによって、「算数的計算力」のある児童を育てることが可能になる。

今、子どもや親たちが求めているのは、高い計算技術よりむしろこのような「算数的計算力」ではないだろうか?

 

 

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割合 解説&解答書

『割合 解説&解答書』がやっとできた。全国大会もあり、書き始めてから随分時間を要してしまった。割合の内容は、奥が深いので『解説&解答書』の中に納まるように書くことに苦労したが、とりあえず発売できたことは嬉しい。

以前にも「割合」について書いたが、割合のベースは「比の3用法」である。これは『ザ・かけ算』~『Lesson 4』~『ザ・わり算2』で表現は違うが既に学習している。

割合=文章題から、基本的な「かけ算」・「わり算」が分からないと理解できなくなるのは言うまでもない。さらに整数倍から小数倍、さらに小数の乗除が絡んでくる。

このような点を含めて「割合」を考えると、前回書いた入口と出口は割合でもしっかり抑えた方がよい。ただ、割合の場合、算数においては「割合分数」まで発展することから最終的な出口ではない。

珠算教育の場合、割合を教えるかどうかは塾によって違うが、暗算や小数は教えているわけだから「検定試験」には関係なく、割合を教えた方が子どもは救われる。

『解説&解答書』も、全テキスト完成まで間近になってきた。今月は『計算のきまり 1・2』も発売する予定なので、是非とも日々の授業で活用して欲しいと思う。

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岐阜県本部講習会

一昨日、岐阜県高山市で講習会が終わった。

今回のテーマは、『Lesson5 』・『ザ・わり算』・『ザ・わり算2』であった。

一般的にテキストは順番通り指導すれば別に問題はないが、指導者はテキストの流れや関連性を把握しておくことが大切である。

特にわり算は、かけ算とかなり関連性が高いので、かけ算の導入時点にわり算を意識しておく必要がある。

例えば、トンネルを掘る場合、入口だけを決めて堀ることはあり得ない。必ず入口と出口を連携しながら進む。つまり、入口が「かけ算」であれば出口は「わり算」ということになるだろう。

かけ算の意味がしっかり定着すれば、わり算の意味も分かり易くなるし、かけ算の計算の仕組みが分かれば、「あまりのあるわり算」は「わりきれるわり算」と統合され易くなる。

かけ算とわり算を関連付けないで指導した場合、時に遡及禁止が起きることがあるので、やはり指導者の能力は絶対的なものになる。

指導者の「パニック」は最悪であるから、くれぐれも『テキスト』以外の教材を使用しないことである。これが[学習効果の負の転移]の始まりになる。

『テキスト』は、意図的に関連づけて作成しているので、その箇所を注意して見つけて欲しい。これがキーワードである。

最後に一番厄介なのは自分の指導力の無さを自覚しないことである。

『テキスト』をうまく使いこなすことは、まず講習を受け、そして教育に謙虚になることである。

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