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助数詞

幼児は、大根を1本、2本、3本とか、紙を1枚、2枚、3枚と上手く数えられない。たいてい「1こ、2こ・1つ、2つ」と数える。

幼児の言語の獲得は、母親からの模倣がほとんどである。母親の使った言葉を真似して、それが同化していくが、本来覚えてほしいと思う言葉は、なかなか真似しないのが幼児の特徴でもある。したがって、いくら頑張って助数詞を覚えさせても、なかなか定着しないのは、実は幼児と大人の言語構造の違いがあるからである。

助数詞のような独自の言語は、モノと助数詞の関連性が特に大切になる。幼児の発達段階では、上手く処理できない方が普通かもしれない。

ところが、『KIDS2』から助数詞を学習すると、自然に定着し始める。これは「助数詞を覚えた」というより、分類(関連性)の意味・仕組み等が分かり始めたことの方が要因が高いと思われる。

幼児にとって、紙の助数詞より、紙と関連している鉛筆などに意識が強く働くため、紙と鉛筆が同じ仲間と捉えることから助数詞を混乱するわけである。

このように考えると助数詞の学習も、発達上非常に大切な学習となる。無意味に覚えさせるより、『テキスト』のような配列を示して学習した方が、はるかに学習効果が高いのは数も言語も同じである。

普段教えている『テキスト』の数や言語が、算数や国語の基礎になっていることを理解してほしいものである。

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