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算数とそろばんの不融合

数学者の内木場 啓(うちこば さとる)氏が「数学教育で取り扱う事柄で、易しいものに置き換えられないのは多くの場合教師の思想や技術がそこまで高まっていないからではないだろうか。また、うっかりすると逆に教師はもともと易しいものを必要以上に難しいものにしていないか。」と述べている。

数学では、定義しないで誰でも判ることを「無定義」と言うが、珠算の4+1=5は、当たり前のように5に決まっている(無定義)。それにも関わらず珠算は、あえて「5を入れて4をはらう」という定義(運珠法)を使う。これがかえって珠算を難しくしているような気がする。

そこで、内木場氏がダメ教師のパターンを紹介しているので参考にしてほしい。

① やさしく説明するために、かえって不適切な例(その場限り成り立つ特殊な例等)を不用意にもってくる。その場で子どもは理解しても、その応用・発展の場ですぐつまずく。さらに、その後の生徒の学習を混乱させてしまう。

※『テキスト』と他の教材を混ぜたり、自己流の教え方でテキストを使う。

② はじめから難しいものだと子どもに教え込み、丸暗記するように努力させる。

※かけ算の意味や仕組みを教えず、いきなりかけざん九九を丸暗記させる。

③ 子どもの思考に対する受容性を考慮しないで、色々なパターンをいっぺんに説明し、頭の中を混乱させてしまう。

※「思考に対する受容性を考慮しない」ということは、発達や学習心理を無視して指導することである。具体例として、幼児に数を教えるとき、数の意味仕組みから教えないで計算だけをどんどんさせたり、小数そのものを教えずいきなり定位法をいっぺんに教えて、かけ算とわり算に学習障害が起きることである。

④ 無秩序な方法で学習を強制させ、子どもを動きのとれない状態に追い込んでしまう。

※ 競技などで過剰学習をさせる。練習曲線の上昇から学習意欲の低下が起きる。

この4パターンから、そろばん熱血先生ほど、算数とそろばんの融合は難しいと思われる。

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