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文字・図形・計算

前回のブログ「教育のひとりごと」で、「高度経済成長期の児童の知能は著しく向上した」と論じたが、そもそも知能には、先天的知能(知能A型)と後天的知能(知能B型)がある。近年、いろいろな幼児教育が盛んに行われているため、「知能A型の測定が難しくなっている」と報じられている。知能B型については学習によって発達する知能であるから、測定は非常に簡単である。ちなみに知能B型は17歳頃までは発達し続け、文盲者の知能は11歳頃で止まるらしい。

つまり、知能の発達には「言語能力」が大きく関わっていることになる。『文字テキスト』を使って、文字を書く学習は、「文字を覚える」以外に、丸・四角形・角度・水平線・垂直線などの幾何学的位置関係の把握もできるようになる。

幼児の図形教育は「数学的な能力を養う」といわれている。この点については『パズルテキスト』が重要な役割を果たしているが、『文字テキスト』が図形と関わっていることをふまえると、『文字テキスト』→『パズルテキスト』→『KIDSテキスト』が太い1本の線で結ばれていることが明確になる。

このように知能から珠算を考えると「幼児から早く計算をマスターさせることだけ」に捉われた教育をすると、知能のバランスが崩れてしまう恐れがあると思う。「知能を向上させる珠算」として幼児教育を考えると、必然的に算数も珠算も「よくわかる」ようになることは言うまでもない。

「文字」・「図形」・「計算」をカテゴリー的に考えると珠算教育は大きく変わるのである。

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