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ABACUS6

SSKCLUBの『テキスト』全55作は、全て20ページで編集されている。これは『基本学習テキスト』という位置づけからこのような構成にした。

はじめは「20ページで上手くなるのか?」という質問が多かったが、「上手くなることを考えるより、上手く理解させることの方が先だろう!」ということである。事実、子どもはこの20ページの量で大満足しているから、「やる気」も膨れ上がったわけである。(学習心理学の練習効果)

『ABACUS』の中で、一番コンパクトなテキストは『Lesson 6』である。コンパクトゆえに一つ間違えると大変誤答が増える可能性も高いテキストである。

P16までは、「パターン1~4」(解説&解答書参照)の基本的な学習で構成されている点から、誤答は極めて少ない。

ところがP17の2段目の54×26からは、「パターン1~4」が交互に混ざり始めてくる。ここで誤答(適応能力)に差が出てくる。つまり、このP17~20までが確実に通過できる児童は、すんなり検定試験も合格できる。わずか20ページで合格できるならば、珠算の下級問題は、「量より質で決まる。」ということになる。

ここで大切なのは、P17を通過点と指導者が捉えるのではなく、「初めからP17~を目標にして指導を組み立てる」ことである。これはとても大切な考えである。

もし、混乱した場合は、再度「パターン1~4」を復習させることも大切である。また、今後の対策として『ドリル』を使うことがベストである。混乱した状態で「練習で直す」という古来の珠算指導は、もう頭から忘れた方がよい。

「迷いの森に入った児童をどうするかより、初めから森に入れないように考える。」

これって、当たり前のような気がするが、最悪は指導者が迷いの森に入っている場合である。

※ 『珠算作問法』には「パターン」という分類はなく、全て分子積別で分類されている。

 

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