高原現象
『テキスト』を使い始めてから「自分の指導力がどの程度ついたか?」という評価は、非常に気になるところである。「指導力を評価するものさし」として生徒の理解力や誤答の追跡等は大切であるが、最終的には自分で評価するしかない。この自己評価によって自分の効力感も上下するので、結果的に指導は真面目に取り組むことが大原則になる。
児童も学習を開始した時は、やる気があるし問題も簡単に作られているので、自己効力感は高いが暫らくすると突然「わからなくなる」ことがある。中には「分かっていたところまで分からなくなる」児童も現れる。これがいわゆる高原現象というものである。
高原現象とは『努力しているにもかかわらず、目に見えるような向上が見られない状態』のことである。この状態に陥った児童は「これが自分の限界だ。」と思い込み、非常に落胆してしまう。しかし、一般的に向上のプロセスには停滞期は必ずある訳で、この時期をクリアする場合に大切なのが「学習心理」である。
あまりにもハードルが高すぎる学習を続けさせると、停滞はもはや解除できなくなる。合成分解で躓いている低学年は典型的な高原現象である。
この高原現象を、いとも簡単にクリアできるような指導者こそ、高い評価を与えることができると思う。さらに指導者の効力感もプラスに働き、より一層指導力に磨きがかかると思われる。
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