概数(1)
概数といえば「およその数」である。珠算では「端数処理」と関連がある。今回の「新学習指導要領」の概数は「見当づけ」と結びつける狙いがある。
一般的に概数の指導では、概数の意味が問われるが、珠算では「四捨五入」による形式的な処理に限定される。つまり概数の本質であるところの「誤差」については全く触れていない。(次回解説予定)
『ドリル Lesson5 №2』に、300円・500円で買えるものを見当して立式する問題がある。いくら計算力が習得できても「数を見通す力」がなければ、やがて概数を学習する時に形式的な処理の仕方に陥る恐れがある。
例えば、買い物をした時1円までの計算は機械ですればよいが、所持金で「何が何こ買えるのだろう?」という考えは機械ではできないことである。このような能力の根底には、数の認識力が大きく関わっている。幼児期に早くから計算を導入すると、数感覚が養えなくなる。珠算式暗算も「概数」と組み合わせると、算数に磨きがかかると思う。
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