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脳と珠算

一般的に珠算教育は「覚える・訓練する学問」である。例えば、合成分解は「3をはらって10を入れる。」という運珠法を用いる。また、かけ算の場合「はらった となりに 10の位の九九を布数する。」といった乗加法則を覚える。

このような決まりを覚えて訓練することと「なぜ3をはらって10を入れるのか?」という自分で原理原則を発見することは、脳のメカニズムからも異なる。「考える」ことによりドーパミンが分泌されるわけであるから、九九でも丸暗記より「九九を作らせる」方が遥かに脳に良い。つまり「あえて教えない教育」の方が子どもは、遥かに賢くなるということになる。

九九が分からなければ法則やヒントだけを与えて、後は調べたり、たし算を使って自ら答えを作った方が九九が早く正しく定着するようになる。指導者に観察力や分析力がないと「待つ」こともできなくなる。

この脳については、脳学者・茂木健一郎氏が次のように述べている。

ドーパミンは、脳の真ん中あたりの中脳というところから、前のほうにある前頭葉に放射される神経伝達物質です。脳には様々な働きをする神経伝達物質がありますが、その一つ。
 何らかの行動によって脳が「喜び」を感じたときにドーパミンは分泌され、人間に「快感・快楽」をもたらします。脳はその快感をもたらした行動をよく覚えていて、また同じようにその快感を再現しようとする。
 このとき脳の中では何が起こっているかというと、より効率的にドーパミンを分泌させようと、脳内にあるニューロン(神経細胞)がつなぎ変わり、新たなシナプス(神経回路網)ができます。つまり脳が変化している、ということですね。
 そしてその快感をもたらした行動を繰り返すうちに、上達していく。これが「学習」のメカニズムです。特に、試行錯誤を経ることでそのシナプスはより強化され、その行動に熟練していく。
 こういった一連のサイクルを脳科学では「強化学習」といいます。これは学問としての勉強だけに当てはまることではありません。

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